「ブルートレイン」
7枚目
「ブルートレイン」は、2005年11月30日に発売されたASIAN KUNG-FU GENERATIONにとって7枚目のシングル曲です。
オリコンランキング5位を獲得し、ゴールドディスクにも輝いたヒット曲。
「ブルートレイン」は初回の生産分のみピクチャーレーベル仕様になっており、オリジナルステッカーも付いてきました。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ブルートレイン_(ASIAN_KUNG-FU_GENERATIONの曲)
ファンには買わずにはいられない仕掛けですよね!
CDが売れない時代なのでどうにかしてCD本体を売ろうとするレコード会社の気持ちが見え隠れします。
でも、悔しいですがコアなファンは分かっていても買ってしまいます(笑)。
ファンも満足して購入しているので問題ないですね。
それでは「ブルートレイン」の世界を見ていきましょう。
「ブルートレイン」の歌詞とコード
深掘り
「ブルートレイン」の歌詞は解釈が難しいので抽象的になってしまうことを予めお伝えします。
具体的なイメージというよりもおぼろげなイメージで歌詞を解釈して頂ければと思います。
一度自分の中で歌詞の意味が理解できるとスッと言葉が入ってきます。
難しいけれども、歌詞を理解できたときには大きな感動がありますよ!
D
闇を裂く白い声
D A
君が吐く言葉は
D A
凍てつく想いで胸を刺す心が
Bm
止めどない青さの行き先は
A
夢から醒めたような 現在
出典: ブルートレイン/作詞:後藤正文 作曲:喜多建介 後藤正文
君の声が闇を引き裂いているようです。その白い声で発された言葉は胸に刺さります。誰の胸に刺さっているのでしょうか。
「止めどない青さ」という言葉には年齢の若さを感じます。若さのパワーで駆け抜けた後という意味でしょう。
つまり、若さの衝動では立ち行かなくなった年齢を歌っているのかもしれません。
ここの歌詞の全体のイメージは「若さからの成長」でしょうか。衝動的で突っ走ってきても、やがてはその衝動も収まってきます。
それからどうやって生きていくのか?を問われているのを感じます。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONもベテランバンドの域に達してきたので、初期騒動以外の方法論を探している姿と重なります。
いつまでも同じやり方でバンドを続けるのは難しいでしょうから、少しずつ方向転換をしないとバンドという集団を継続できないのではないでしょうか。
D A
傷だけ塞いでも溢れる想いは
D
君が言う『リアル』とか
D A
言葉では易いさ
Bm
夢のない僕らの行き先は
A
夢から醒めたような 現在
出典: ブルートレイン/作詞:後藤正文 作曲:喜多建介 後藤正文
傷ついても傷ついても前へ進もうとする想いを感じる歌詞です。
君が「リアル」とひと言で言ってしまえるほどの言葉では、この想いは表現できません。
夢がなくただ毎日を平凡に生きている僕らは、やはりこの現在を生きていくしかないのです。
どうしたって、この世界以外では生きる場所はありませんから。
E
此処で
D A
剥き出しで走る夕
Bm A
歪なレール上を転がるように
D A
「何処まで?」君は言う
Bm A
それすら消えて無くなってしまうまで
D A Bm A
行きたい 行きたい
出典: ブルートレイン/作詞:後藤正文 作曲:喜多建介 後藤正文
しかし、夢がなくただ生きているとしても心の中には熱い何かがあります。
夕方に衝動的に走ってみたくなるほどの燃える想いです。
そんな不器用な生き方しかできない僕ら(もしくは僕)ですが、君は「何処までいくの?」と問いかけます。
でも、僕ら(もしくは僕)は自分の目指す先へ進みたいという気持ちがあふれています。
毎日を迷って生きていますが、「何かを目指して生きたい!」という感情を歌っているのではと思います。
嗚呼、遥か遠く
D A Bm A D A Bm
嗚呼、 遥か遠く
A D A Bm A D A Bm
訳もなくただ 続く焦燥
出典: ブルートレイン/作詞:後藤正文 作曲:喜多建介 後藤正文
ただただ、遥か遠くへ行きたいのです。自分でも想像できないような遥か遠くへ。
しかし、その願望はありつつもなかなか前へ進めない毎日に焦っています。