“NUMBER GIRL”が再結成を表明!
オリジナルメンバーが集結!
2019年のある日の騒(さわ)やかな午後。
とんでもないビッグニュースが日本中を震撼させました。
2002年に解散した伝説のバンド、NUMBER GIRLが再結成を表明したのです。
しかもオリジナルメンバーの4人がまさかの集結。
居ても立っても居られなくなった筆者は(勝手に)決意します。
若い世代の皆さまにNUMBER GIRLの魅力を伝えなければならないと...。
そこで今回はNUMBER GIRLの歴史を振り返りつつ、人気曲ランキングTOP10を発表いたします。
古参ファンが自信を持っておすすめするNUMBER GIRLの名曲10選。
それではさっそく発表です!
第10位『EIGHT BEATER』
NUMBER GIRLの人気曲ランキング第10位は『EIGHT BEATER』です。
「エイト・ビーター」とは「8ビートを刻む者」を意味する造語。
向井秀徳はその他にも「東京」を意味する「冷凍都市」など多くの名造語を発明しています。
初期NUMBER GIRLのオープニングナンバーとしても知られる『EIGHT BEATER』。
おすすめするのは単に格好いい曲だからではないのです。
この楽曲には向井秀徳のその後の世界観の原点となる要素が隠されています。
それは、今はZAZEN BOYSのギターボーカルとして活躍している彼の現在にも繋がってくるあのフレーズです。
あの名フレーズが初めて世に放たれた楽曲!
繰りかえされる諸行無常
よみがえる性的衝動
まよっている
さすらっている
EIGHT BEATER JAPANESE STYLE
出典: EIGHT BEATER/作詞:MUKAI SHUTOKU 作曲:MUKAI SHUTOKU
後期NUMBER GIRL~ZAZEN BOYZで重要なピースとなるあの名フレーズ。
実は『EIGHT BEATER』の歌詞に登場していたのです。
メジャーデビュー作であり90年代を代表する『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』。
そのラストナンバーとして、またライブ盤『シブヤROCK TRANSFORMED状態』の1曲目としても有名です。
90年代のオルタナティブロック直系のサウンドに痺れてください!
そういったサウンドに馴染みのない人にこそ聴いていただきたい、入門に適した楽曲です。
演奏の騒々しさの中から浮き上がってくるナンバガの叙情性が魅力の1曲となっています。
NUMBER GIRLだからこそ作り上げられた、日本語ならではのオルタナティブロックです。
第9位『URBAN GUITAR SAYONARA』
続きましてNUMBER GIRLのおすすめ人気曲第9位の発表です。
第9位には『URBAN GUITAR SAYONARA』を挙げさせていただきます。
現代音楽のように実験的なピアノの不協和音と変拍子のリズムを大胆に取り入れた早すぎた傑作。
初出は2000年、メジャーからの3枚目のマキシシングルとしてリリースされました。
メンバーが謎過ぎる怪演を見せるMVは向井秀徳が自らメガホンを取り撮影されたものです。
余談ですが田渕ひさ子演じる通称“バット女”はより狂気を帯びた姿で『CIBICCOさん』のMVにも登場。
新宿駅構内を金属バットをカラカラ鳴らしながら練り歩いています。
よく逮捕を免れたものです...。
MVにはメンバーである向井秀徳自身も関わっており、彼らの殺伐とした魅力を映像で感じられるものとなっています。
ただ音楽に映像を付けるのではなく、その映像も短編映画のような鑑賞物となっているのです。
彼ら、とりわけ向井秀徳のアーティスト性への妥協の無さが感じられます。
ニューウェーブ色を打ち出した『SAPPUKEI』へと繋がる作品
『URBAN GUITAR SAYONARA』が前面に打ち出したのはニューウェーブの持つ実験性。
後に『SAPPUKEI』という怪作を生み出す原点ともなった重要な楽曲です。
リリースから19年経った現代に聴き直してみてもかなり異色な作品であったことに気付かされます。
各メンバーが解散後によりぶっ飛んだ活動を経験したことでどんなアレンジにされるのかが楽しみです。
今や日本語ロックのオリジネーターの1つとして数えられることとなったナンバガ。
それぞれに音楽活動を続けてきたメンバーたちは、時が経ち演奏の腕も熟練されていることでしょう。
今の彼らだからこそできる演奏を聴くことができるのはとても喜ばしいことです。