ポニーテール(揺らしながら)
風の中
君が走る(僕が走る)
砂の上
ポニーテール(揺らしながら)
振り向いた
君の笑顔
僕の夏が始まる
出典: ポニーテールとシュシュ/作詞:秋元康 作曲:多田慎也
誰もが一度は聴いたことがあるサビのメロディと歌詞。
ポニーテールは、活発な女性の象徴とされている髪形です。
そんなポニーテール姿で元気よく砂浜を走る「君」の笑顔は、照りつける太陽や青い空、輝く海辺よりも「僕」に夏を感じさせるものなのでしょう。
君への想いを抱えて
教室に陽が射して
夢の気温が上がった
斜め前の君 見てると
胸が苦しくなってくる
好きなんて
言えやしないよ
後ろ姿に
気持ちをつぶやく
出典: ポニーテールとシュシュ/作詞:秋元康 作曲:多田慎也
陽の光が差し込む教室の中で「夢の気温が上がった」ということは、「僕」は陽射しの暑さで居眠りから目が覚ましたのでしょう。
そうして顔を上げると目に入るのは、ひそかに片想いに焦がれている「君」の姿です。
好きだけどその気持ちを伝える勇気はない。そんなじれったい状態で「僕」ができるせいいっぱいの告白は、「君」の後ろ姿に向かってひっそりと気持ちを呟くことだけです。
君を想う夢の中
ポニーテール(切なくなる)
夢の中
君のすべて(僕のすべて)
一人占め
ポニーテール(切なくなる)
片想い
瞳(め)と瞳(め)合えば
今はただの友達
出典: ポニーテールとシュシュ/作詞:秋元康 作曲:多田慎也
夢の中では「君」を一人占めすることができます。そして、きっと「君」も「僕」を一人占めするほどに愛してくれるのでしょう。
しかしそれはあくまでも夢です。覚めてしまったらそこには片想いの現実があるだけで、切なさに苛まれてしまいます。
まだ今はただの友達だから、瞳と瞳が合っても何も変化はありません。
ポニーテールを揺らして
束ねた長い髪 水玉ののシュシュ
恋の尻尾は捕まえられない
触れたら消えてく 幻
出典: ポニーテールとシュシュ/作詞:秋元康 作曲:多田慎也
「君」の長い髪を束ねて作られたポニーテールと、それを彩るシュシュ。
その髪型は、活発で明るく可愛らしい「君」を象徴しています。
そんな尻尾のような髪の束を追いかけても、「僕」には手が届かないままです。
走る君を見つめる
ポニーテール(ほどかないで)
変わらずに
君は君で(僕は僕で)
走るだけ
ポニーテール(ほどかないで)
いつまでも
はしゃいでいる
君は少女のままで
出典: ポニーテールとシュシュ/作詞:秋元康 作曲:多田慎也
歌詞は終始、夏の景色の中を走る「君」と、片想いの気持ちを抱えてそれを追いかける「僕」の姿を描きます。
最後まで「僕」の恋に進展はなく、ただ夏の空気と恋の甘酸っぱさがミックスされた爽快感が描かれるだけです。
しかし、そんな世界観に最高に「夏」を感じさせられる、それがこの「ポニーテールとシュシュ」という曲の歌詞ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
水着姿のAKB48のメンバーたちが爽やかさを演出するMV、アップテンポな曲調と印象的なサビのメロディ。
「ポニーテールとシュシュ」という曲名からは、そんな部分を連想する人が多いのではないでしょうか。
しかし歌詞を見ていると、そこには意外にも切なく甘酸っぱい片想いの物語が描かれています。
最高にノスタルジックな夏を感じられるこの曲は、今なおサマーチューンとして定番の名曲です。
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