中国の小説『三国志演義』では、諸葛亮の陣営に赤く大きな流星が3度流れ、これにより諸葛亮は自分の死を察知するという物語がある。この話は中国で長く語り継がれ、流星と人の死を結びつける考えも、この物語から発生する。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/流星
流れ星について考慮して解釈してみましょう。
主人公はすでに死んでいて、成仏する前にひとめ愛する人に見つめてほしいだけかもしれません。
そう、魂を運ぶ鴉の姿を借りて。
それが「恋鴉」ではないでしょうか。
“一回でいい”という言葉からも、最後に一度だけという想いが伝わってきます。
その願いが叶いさえすれば、あとはもうどうなってもいい。
鴉はそう歌っているのでしょう。
ラストのサビで弾ける鴉の想い!
恋の滓がまだ残っている
可笑しいくらいに疼いている
明日になったらこの俺は
太陽まで飛んでいくのさ
冷たい魔法はもういらないよ
出典: 恋鴉/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO
“太陽まで〜”というのは別の世界へ行くこと、すなわち完全な死を表しているのではないでしょうか。
だからこそ、大切な人への最後の情熱が燃え盛っているのです。
“いらないよ”と言っているので、主人公は最後の望みをもうあきらめかけているのかもしれません。
あきらめを伴った激情が叫ばれています。
本当に最後の最後なのでしょう。
冷たい魔法の正体!
やっぱり魔法は鴉…
1番のサビでは“魔法を解いておくれ”と言っています。
主人公にとっては魔法がかかった状態は居心地が悪いのです。
そしてラストのサビは“もういらない”となっています。
裏を返せば、嫌だけど大事なことなのでしょう。
大まかな回答を述べると、冷たい魔法=鴉になることだと考えられます。
主人公は完全に成仏する前に、鴉の体を借りて大切な人に挨拶をしようとしているのではないでしょうか。
ただ、鴉の姿は慣れないので、悪態をついているのです。
しかし、なぜ“冷たい”なのかがまだわかりません。
何が冷たい?
2番のAメロの歌詞と解釈を思い出していただけると答えが見えてくると思います。
主人公は雨のことを冷たいと言っているのではないでしょうか。
雨の中で大切な人に会えれば、鴉の姿から水滴に映し出されるものがあると感じたのです。
水たまりや雨粒に、元の自分の姿が映り、それを相手が気づいてくれる。
それが、最後の願いだったのでしょう。
しかし、ラストのサビの歌詞から察するに主人公の想いは儚く散ったようです。
すべてを賭けた最後の美学も叶わないことがあります。
この曲はそんな命賭けの美学が壊れる瞬間を歌っているのでしょう。
美が壊れる。
それこそまさにロックという音楽なのです。
ロックとはジャンルでなく魂なのかもしれません。
まとめ、恋鴉物語の完結…
この曲では大きく分けて2つの階層に分かれていると思います。
1層目が、主人公が大切な相手に振り向いてもらえない「憤り」を表現しているという解釈。
深掘りした2層目が、「最後の挨拶を激しく歌っている」という解釈です。
激しく体を揺さぶりながこの曲の振動を受け止めてください。
そして、夕暮れに鴉が鳴いていたら足を止めてみましょう。
誰かの魂がそこで救われるかもしれません。
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