「NARUTO」の主題歌として話題を集めた「Diver」はどんな曲なの?
今回紹介するのは2011年1月12日にリリースされたNICO Touches the Walls(以下NICO)の「Diver」という楽曲。
当時放送していたテレビ東京系アニメ「NARUTO-疾風伝」のオープニングテーマになったことで注目を集めた曲ですね。
NARUTOのタイアップは2回目
前作「サドンデスゲーム」より約5ヶ月ぶりでのリリースで、「NARUTO」とのタイアップは「Broken Youth」以来2年5ヶ月ぶり、2回目となった。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Diver_(NICO_Touches_the_Wallsの曲)
実はNARUTOの主題歌に選ばれたのもこの曲で2回目。
国民的アニメということもあって、タイアップの影響もきっと大きいものだったはず。
NARUTOからNICOを知ってファンになったという方も多数おられるでしょうね。
そしてこの「Diver」という楽曲にはもう一つ逸話があるんです。
ツアー「ミチナキミチ」で披露された新曲の中で1番人気!
1公演で1曲ずつ新曲を披露していったツアー「ミチナキミチ」で披露された全9曲の新曲のうち、もっともシングル化の要望が高かった曲。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Diver_(NICO_Touches_the_Wallsの曲)
そう、2010年の5月から6月に掛けてのツアー「ミチナキミチ」で行われたのが、毎公演違った新曲を披露するという試み。
それも普段はツアーで回ることがなかった土地を中心に公演が行われていきました。
これ自体も「その公演でしか聴けない」という特別感溢れるものですが、「Diver」は披露された曲の中で1番人気が高かったのです。
リリースされる前でライブでしか曲が聴けない段階だと、じっくり聴くというよりも第一印象で好きかどうかという話になってきます。
それほどにこの「Diver」が強烈なインパクトを持った曲だということが伝わってきますね。
パートの一つ一つが濃厚!サビはこの上ないインパクト
楽曲はガムシャラな葛藤を表現するかのような音像。
サビではいかにももがき苦しんでいるような、想いを吐き出すかのような高ぶりで訴えかけてきます。
一聴した印象は「曲を構成しているパートの一つ一つが非常に濃いな」というものでした。
Aメロは鬱屈とした前半部分と、どこかそれが晴れていくのような後半部分の二段構え。
そこから激しいビートで展開されるBメロは、Aメロの構成もあってまるでサビが訪れたかのような感覚を覚えるもの。
その後にサビに至るのですが、最初思わず「ここがサビか!」となったのを覚えています。
聴く方のボルテージとしてはBメロですでに高まっているので、そこからさらに飛び越えてくるサビはまさにこの上ないインパクトです。
歌詞は歌われるからこそ「歌詞」と呼ばれる
ボーカルの光村は、歌詞は歌われたときに完成するものだとインタビュー記事で語っていたことがありました。
確かに言葉というのは、その人の発した声のニュアンスで大きくイメージが変わってくるもの。
メールやラインなど、文字だけのやり取りで行き違ってしまうことが多いということにもこれは表れていますね。
それを考えると、歌詞にしてみても歌われている状態が一番意図が伝わる状態だとは言えないでしょうか。
そういった意識で作られた歌詞だということを念頭に置くと、書かれていること以上に光村がどう歌っているのかが重要になってきそうですね。
この後から歌詞を解釈していますが、是非彼の歌う姿を思い浮かべながらお付き合いください!
鬱屈とした日々を送る主人公…そこから逃げ出そうとしないのは?
気づけば自分もうんざりする光景の一員に
あの水平線が遠ざかっていく
青すぎた空には明日すら描けなくて
息もできないくらい澱んだ人の群れ
僕はいつからここに潜り込んだんだ?
出典: Diver/作詞:Tatsuya Mitsumura 作曲:Tatsuya Mitsumura