椎名林檎の「ギブス」

椎名林檎のCD「ギブス」歌詞情報と動画再生回数はこちら♪の画像

2000年1月26日にリリースした5thシングル

それまでリリースしてきた「歌舞伎町の女王」や「本能」とは違い、初のバラードとなったシングル楽曲

オリコン週間チャートでは3位を記録し、2000年度の年間チャートでも27位を記録する大ヒットとなりました。

この楽曲椎名林檎が高校生時代に作り上げたもので、デビュー当初からコンサートで披露されており、ファンとしてもリリースを待ち望んでいた1曲ですね。

初動売上は40万枚を超え、椎名林檎史上「本能」に続く2番目の売上を獲得しました。

2ndアルバム「勝訴ストリップ」にも収録

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1stアルバム「無罪モラトリアム」よりもさらに洗練された個性が光る2ndアルバム「勝訴ストリップ」の4曲目に収録されています。

シングル盤ではフェードアウトしていく楽曲の終わりが、アルバム盤では盛り上がり次の楽曲につながっていきます。

シングル盤とアルバム盤での違いを聴き比べてみてはいかがでしょうか。

椎名林檎という存在

強いこだわりが独特の世界を創る

椎名林檎は自分の作るものに対して強いこだわりを見せています。

もちろん、アーティストとしてこだわりを持つことは当然なのですが、椎名林檎の場合は文字に対する徹底したこだわりがあり、アルバムを見てみると私たちにも一目瞭然ですね。

「ギブス」が収録されている「勝訴ストリップ」では、7曲目の「罪と罰」を中心に楽曲がシンメトリーに並べられています。

また「三文ゴシップ」でもシンメトリーを使っており文字列の美しさが際立ちます。

椎名林檎のバンドである東京事変の「大発見」ではタイトルを全て7文字に統一するなど、自身の手掛ける作品全てに強いこだわりがあることが分かりますね。

「妖艶さ」も魅力の一つ

椎名林檎はデビューの頃からとても大人びていてセクシーでしたが、年を重ねた今もその妖艶な姿は変わらず更に磨きがかかっていますよね。

その妖艶さは姿かたちだけじゃなく、その歌声やいろんな所に反映されています。

歌詞やタイトルにもドキッとさせられるような言葉が並んでいますし…。

ですが、それを真っ直ぐにタイトルや歌詞に落とし込んでいくのが椎名林檎というアーティストの魅力になっているんですよね。

「ギブス」のMV

ピンクのミニワンピースがなんともセクシーですよね。でも、ギターをかき鳴らす姿はとってもかっこよく、何度も見たくなるMVです。

このワンピース、実は椎名林檎の私物らしく、渋谷109で買ったそうですよ。

MVには、浮遊感と透明感のある音を操るキーボーディストの皆川真人や、天才プレパラートが出演しています。

動画再生回数は、1100万回を超えています。(2017年8月現在)

「ギブス」の歌詞を紐解く

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「今」を大切にしたい主人公

あなたはすぐに写真を撮りたがる
あたしは何時も其れを厭がるの

だって写真になっちゃえば
あたしが古くなるじゃない

出典: ギブス/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎

この曲は17歳だった椎名林檎が当時付き合っていた彼氏のことを歌った曲です。

シングルを発表するにあたって歌詞の変更を加えることも考えたようですが、「17歳の頃の自分自身の感覚が詰まっている」と感じ、歌詞を替えずに発表したそうです。

今この瞬間にも、時を感じていることが分かる歌詞ですね。写真に撮ってしまうことで、切り取られた時間が思い出になってしまうことを嫌っています。

そして、同時に今この瞬間にいる私を見てほしいという気持ちも表現していますね。