PVで見られる二人のダンスの掛け合いも見事です。

トラックはこれぞ岡村靖幸節といったご機嫌なファンクナンバー

DAOKO史上もっとも低いキーで歌われる艶やかな歌声

水と油のような二人の化学反応が起こした奇跡のような楽曲です。

楽曲制作は岡村靖幸歌詞DAOKOの書いたものを二人で綿密に練り上げたそうです。

DAOKOが新たなステージへのステップアップを宣言するに相応しい曲ですね。

『Juicy』

【DAOKO/THANK YOU BLUE】全曲解説!集大成的アルバムの世界を徹底的に解剖します!の画像

3曲目カラフルなディスコチューンの「Juicy」です。

作曲パンクバンドWienners(ウィーナーズ)の玉屋2060%さん。

玉屋さんといえばでんぱ組inc.の「でんでんぱっしょん」の作者としても有名ですね。

本作の中で一番DAOKOらしいネガとポジの入り混じった歌詞です。

実はこの曲は「ShibuyaK」リリースの頃に既に作られていた曲なのです。

レインボーゲロ 虹を咲かせましょ
コンクリート地面の上 カラフル水溜り
ハッピーな花火 祭りの後

踊って狂って甘くてとろけそう
悩みそとけてく この瞬間が気持ちイイの

毎晩最高じゃん
散々馬鹿やっちゃって ハッチャケ
始発で帰ってマイルーム トイレに篭って吐きだす

ほんとはひとりぼっちなんて嫌だ
信じないよ

出典: Juicy/作詞:DAOKO 作曲:DAOKO,玉屋2060%

ポップなメロディと意味深な歌詞DAOKOの真骨頂です。

レインボーゲロ」というパンチラインが見事です。

嘔吐をこんなにファッショナブルに表現した曲は聴いたことがありません。

『さみしいかみさま』

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4曲目は「さみしいかみさま」です。

「ShibuyaK」とのカップリング曲としてファンにはお馴染みの曲です。

何十回とリフレインされる「」がキーワードなのでしょう。

愛がないとこの世界は破滅よ」。

語り手と架空のかみさまの会話劇という形式はDAOKOの中では定番のフォームなのでしょう。

ポップなのに哀しい。

DAOKOにしか作れないポップチューンといえるでしょう。

実は「さみしいかみさま」はスタジオカラーの作品「GIRL」とタッグを組んで作られています

そのためアニメーションと合わせて聴くとより世界観が輪郭を帯びてきます

DAOKOを主人公にしたであろうアニメーションも乙女感が満載で素敵です。

スタジオカラーとの前作「ME!ME!ME!」との変化はDAOKOの内面の変化が大きいといわれています。

かなりグロテスクですが「ME!ME!ME!」もDAOKOファンは必見です。

『ShibuyaK』

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5曲目はメジャー第一弾シングルShibuyaK」です。

4曲目の「さみしいかみさま」との両A面シングルでしたね。

ShibuyaK」はDAOKOが初めて顔出ししたPVとしても話題になりました。

そして後にDAOKOのテーマカラーとなるブルーのパーカーに身を包んだ作品でもあります。

第1期DAOKOの集大成の「THANK YOU BLUE」に相応しい曲でしょう。

『BANG!』

Blueに伝染 Blueに感染 Blueに生きて
青く貫ぬいて熱き忠誠を

出典: BANG!/作詞:DAOKO 作曲:DAOKO,小島英也