もちろん、氷川きよしの歌声が素晴らしく、この曲ともマッチしたからヒットしたのだということは誰もがうなづけることだと思います。

そして、それが氷川きよし魅力でもあります。

しかし、この曲を作詞した松井由利夫のアイディアにもまた、魅力がありました。

松井由利夫という人は、氷川きよし恩師であったらしく、大変尊敬できる人であったようです。

その松井由利夫が「箱根八里の半次郎」の歌詞に関してこんなことを話していたようです。

作曲家の水森英夫とディレクターの3人で氷川きよしのデビュー曲の話をしていた時に「箱根八里」の話が出たので、「箱根八里」をタイトルにしたいと思った。
だったら『は』の韻を踏んでいる『半次郎』と決めた。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AE%B1%E6%A0%B9%E5%85%AB%E9%87%8C%E3%81%AE%E5%8D%8A%E6%AC%A1%E9%83%8E

松井由利夫がタイトルに「箱根八里」を用いた時に、その後にくる名前に韻を踏んでいることを考えたというのです。

箱根の「は」と、八里の「は」と、半次郎の「は」

3つの韻を踏んでいるということになりますね。

ここは「忠次郎」でもなく、「勘太郎」でもなく、やはり「半次郎」がピッタリだといった感じがします。

松井由利夫の作詞の魅力だと思わせるところですね。

箱根八里とは

「箱根八里」というのは小田原から三島の辺りのことをいいます。

一里は約4㎞なので八里というと、何と32㎞にもなるのですね。

そういえば、滝廉太郎作曲「箱根八里」という、古い歌がありました。

滝廉太郎作曲の「箱根八里」です

中学唱歌とされている「箱根八里」は、明治時代に滝廉太郎によって作曲された唱歌です。

箱根にある関所が険しい山道であったことや、羊の腸のように曲がりくねっている道だという意味があったように思います。

【箱根八里の半次郎/氷川きよし】国民的歌手になるきっかけ⁈「きよし!」コールが恒例の今作を解説!!の画像

氷川きよし、演歌との出会い

憧れはヴィジュアル系⁉

中学生の頃、氷川きよしはヴィジュアル系バンドに憧れていたといいます。また、学校の決まりで中学校時代は丸刈りだったそうです。

氷川きよしの歌声からヴィジュアル系を想像できないのは私だけでしょうか?

ヴィジュアル系に憧れていた氷川きよしが演歌を歌うきっかけとなったのは、高校時代の歌の先生に「私は演歌しか教えられない」と言われたからだそうで、最初は戸惑ったといいます。

しかし、演歌を勉強しているうちだんだんと演歌の魅力にハマっていったようです。

氷川きよしのこぶしは演歌でしか活かせない!と思っていた私でしたが、やがて、その考えは見事に裏切られることになりました。

2017年2月、「限界突破×サバイバー」オープニング曲を氷川きよしが担当することになりました。

【ドラゴンボール超】の新主題歌です!

これがなかなか“カッコイイ”のです。

ロック調ではあるのですが、氷川きよしは見事に歌いきっています。

氷川きよしは演歌と決めつけていたことが申し訳なく思いました。

ぜひ一度聴いていただきたいと思います。

氷川きよしはやっぱり歌が上手い!

氷川きよしの才能と努力

現代風・イケメン・お洒落な衣装の若い男子が本格的な演歌を歌うなんて考えられなかったかもしれません。

氷川きよしが爽やかなルックスであることは生まれつきかもしれませんが、抜群な歌唱力を考えると、もちろん才能もあったのでしょうけれど、氷川きよし自身の努力も大きかったのではないかと思われます。

氷川きよしの性格の良さも加わり、どの世代にも好かれる氷川きよし。

今後も演歌だけにとどまらずにロックやジャズなど、幅広いジャンルを歌ってくれることを期待したいと思います。

【箱根八里の半次郎/氷川きよし】国民的歌手になるきっかけ⁈「きよし!」コールが恒例の今作を解説!!の画像

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