英語のコーラス部分
Ain’t nobody know
Ain’t nobody watching us
出典: Ain't Nobody Know/作詞:星野源/作曲:星野源,Tom Misch
サビの出だしの英語を和訳すると「誰もこのことを知らない。誰も僕たちを見ていない」となります。
二人の関係に注目して、もっと深く歌詞に浸ってましょう。
心情的には「他人の目は関係ないし、気にもしない。君とならどうなってもいい」という感じでしょうか。
星野源のゆったりした甘い歌声の中に、燃え上がるような強い意志が感じられますね。
熱さと切なさが混ざり合っている
僕らのキスは
いつまでも いつまででも
続くだろう
出典: Ain't Nobody Know/作詞:星野源/作曲:星野源,Tom Misch
甘くとろけてしまうような歌詞ですね。
恋が燃え上がり、ずっとキスしていたい気持ちをストレートに表現しています。
“いつまでも”を強調してることを踏まえて、もう少し深掘りしてみましょう。
キスをずっと続けることは物理的には不可能です。
それでもずっと続くと言っています。
「この大切な瞬間を永遠のように感じている」と表現しているのでしょう。
この一瞬が永遠であり、ここで命が燃え尽きても構わないという印象も受けます。
深く突き刺さるような想いが伝わってきますね。
さよならが意味するのは?
さよならさえも
いつまでも いつまででも
奪えない
出典: Ain't Nobody Know/作詞:星野源/作曲:星野源,Tom Misch
とても心に響く印象的なフレーズですね。
シンプルに考えると、「さよなら」と言ったあとでも、お互いの熱い気持ちは消せないとなります。
しかし、さよならが一時的なものなのか、この先ずっと逢えないのかわかりません。
後者の場合は、これからずっと逢えなくても、今この一瞬を忘れることはないという強い気持ちが見てとれます。
未来は不確かで、何が起こるかわかりません。燃え上がるような恋でも、一緒に居られるとは限らないでしょう。
しかしこの先どうなろうと、この気持ちは一生消えない。
危険なほど思い込み過ぎている。それほど刺激的なシュチュエーションなのだと思います。
不思議な表現に驚かされる2番の歌詞
エモーショナルな動きの表現
Beats me 頭の中 怒りで満ちた
夜が壊れるほど 二人踊った
出典: Ain't Nobody Know/作詞:星野源/作曲:星野源,Tom Misch
Beats meは直訳すると“叩かれた、打ち負かされた”となります。
スラングだと“わからない”という意味です。
心の無い言葉を吐く人々を理解できず、怒りが湧いてきたということでしょう。
夜が壊れるとはどういうことでしょうか。
単純に激しく踊ったという解釈もできます。
もしかすると、目まぐるしく風景が変わるような、大人の熱烈なコミュニケーションを楽しんだのかも。
比喩に比喩が重なる個性的な表現
卑劣が肩を叩けば 笑顔が唾の代わりさ
誰も来られない場所に 僕ら居る
出典: Ain't Nobody Know/作詞:星野源/作曲:星野源,Tom Misch