世界に光が射したなら、自分が生きている現実をその目で見て。

今はもう、何も見えなかった頃とは違います。

歩いていく道も向かうべき場所も、自分で決めていける。

光が射しているかぎり、自分を見失うことはありません。

過去のことは、すべて長い眠りの中で見ていたただの夢。

眠りも夢も、もう終わりました。

「Reflexion de la luz」はスペイン語で、和訳すると”光の反射”という意味になります。

luz”光”だったんですね。

MVで急に世界が明るくなったのは、luzが放つ光の反射によるものだったのでしょう。

目が眩むような明るい光に最初は怖気づいてしまうかも。

しかし、また悪夢を繰り返さないためにもしっかり目を開いていかなければなりませんね。

君は光そのもの

ただ黒く塗り潰す今日も、暗闇(くら)い過去も
光(きみ)の声を聞けば、七色に染まってゆく。

出典: 光/作詞:奏音69 作曲:奏音69

光が射したとしても現実を見ようとしなければ、それは暗闇の世界にいたときと同じ。

「ただ黒く~」の歌詞は、現実から逃げている様子を表しているのでしょう。

絶望で染まっていた過去から抜け出す術は確かにある。

恐れることなく光に手を伸ばせば、これからいくらでもやり直していけるはずです。

そのことに「君」が気付かせてくれた。

君は光そのもの。

暗闇の世界で迷子になっていた自分を導いてくれた君の声。

その声にもう一度耳を澄まそう。

君の声が聞こえたなら、きっと景色は七色に染まって見えます。

鮮やかに色付いた世界でこれからは1人ではなく、君と共に生きていく。

闇を照らす七色の光の正体は、孤独から救ってくれた君でした。

人は共に生きる相手ができたとき、ようやく悪夢から覚めることができるのかもしれません。

向き合う覚悟

明るい世界には、暗闇の世界とは違う悩みや葛藤があります。

けっきょく現実から逃げることを止めなければ、本当の意味で光を手にすることはできないのでしょう。

自分と向き合う覚悟。

それさえあれば、この先の未来にも明るい光が射し込んでいるはずです。

自分の弱さに気付いた

乖けたのは時間、逃げていたのは不安。
よく視れば何も。

出典: 光/作詞:奏音69 作曲:奏音69

世界が暗闇に包まれていたのは、自分の弱さも原因の1つだったのかもしれません。

時間に逆らって生き、込み上げる不安は見ないフリをした。

そうして現実に背を向けてきたから、世界は色を失ってしまったのでしょう。

しっかりと目を開けて、1歩前へと足を踏み出していれば、世界が明るいことにもっと早く気付けたはず。

光の正体が分かったことで、自分自身のこともよく見えてきました。

弱い自分。ずるい自分。そして、何も持っていない自分。

惨めな自分に気付いて、また絶望してしまうかも……。

しかし、今は隣に君がいてくれます。

たとえ道を間違えそうになっても、きっと君が正しい道を照らしてくれるはずです。

光から目を逸らさない

波動(なみ)のように粒子(つぶ)のように、それは伝ってゆく。
この先どこに向かう? 照らすべき場所を、教えて。

出典: 光/作詞:奏音69 作曲:奏音69

ここの歌詞で歌われている「それ」とは、何を指しているのでしょう?

最後に「照らすべき~」と歌っていることから考えると、きっと「それ」は光。

自分を導いてくれる光を見失わないよう必死になっている様子が伝わってきます。

どうやら光は1つの場所には留まってくれないようです。

ある時は波のように世界を包み込み、またある時は粒となって世界に散らばっている。

目を見開いていないと、すぐに見失ってしまいそうです。

二度と暗闇の世界に戻らなくていいように、光から目を逸らさない。

そんな決意も込めて「教えて」と歌っているのかもしれません。

光を追いかけているようにも、縋っているようにも感じられる歌詞ですね。

物語は続いていく

luz「光」の歌詞の意味を考える…!闇を照らす7色の光の正体は…?幻想的な歌詞の世界に酔いしれよう!の画像

幻想的なこの曲の世界は、どんな結末を迎えるのでしょう。

君が照らしてくれた世界でこれからどう生きていくのか。

この世界の主人公になったつもりで想像してみませんか?

暗闇から光へ

さぁ瞠るような世界。窓を開けて、その手で。
深い森を照らしてく Reflexion de la luz.

出典: 光/作詞:奏音69 作曲:奏音69