心が離れた相手のこと、空っぽになった心。
それを抱えた自分に向けて言ったことが歌詞になっているようです。
地面が続いている
期待しちゃいけないよ 痛いくらいの才能
スポットライトぶっ壊して
高い高いでどうだい?
逃げも道も無いよここはただの球面上
出典: 日常と地球の額縁/作詞:wowaka 作曲:wowaka
自分に向けて言ったことは、自分を確かめる言葉でした。
辛い別れをしたのなら早く忘れてしまえばいいのです。
思い切り泣いて一晩寝れば切り替えられるのは1つ能力にもなるのでしょう。
でもそんな強気なスキルを持っていないのは自分では分かっているはず。
独り悲しむ自分を演じても何も変わらない。
そこで思いついたのが泣いている子供をあやす決まり文句。癒やすのではなく「あやす」ことでした。
自分を癒やすことで、一時的に不安は軽くなるでしょう。
あやせば、心が安らいで涙を止めて笑顔も取り戻せます。
でも同時に自分をなだめ半分はごまかすことにもなるのでしょう。
いつまでも悲しんで相手から逃れようとする努力は無駄。
これを地球の形を使って歌詞にしたのでしょうか。
絆を表すときに「同じ空でつながっている」という表現がありますね。
これは「同じ地面でもつながっている」と言い換えることができるでしょう。
同じ地球の上にいれば、またどこかで出会ってしまう。
逃げるのはとりあえず諦めるしかないのでしょうか…。
相談をしたけれど
期待しちゃいけないよ痛いくらいの感情?
日常の顔は冷たいなあ?高い高いはどうだい?
さ、おいでよ
出典: 日常と地球の額縁/作詞:wowaka 作曲:wowaka
この前の歌詞を繰り返しているように見えます。
でもここは「?」を見て辛い別れの話を聞いてもらう場面を歌詞にしていると推察しました。
慰めて欲しくて同情されたくて打ち明けたのに、返された言葉は同じ意味をもっていたのでしょう。
「早く泣き止んで機嫌を直せば」などと冷たく告げられたのでしょうか。
自分のモヤモヤを解決するのに他人は当てにならないことが分かっただけです。
あやすようになだめられ「自分と付き合う?」とまで言った相談相手。
「おいで」と差し伸べられた手はここでは振り払ったと推測します。
独りになりたくても
ああ、それは遠くなった。暗いくらい夜を待った。
ふと、誰か擦れ違った。わざわざ躱してんだ。
もう、遠いとこに行って一人きりで眠りたいんだ
でもそれは、悲しそうだ
疲れ果てた道の底
出典: 日常と地球の額縁/作詞:wowaka 作曲:wowaka
相手の気持ちがさっきよりも離れていくことを嘆いてみます。
再び来る太陽の見えない時間。
気分を変えるために外に出たのでしょうか、人々の中にいるような描写があります。
「躱す」は「かわす」と読みます。
誰かに話しかけられるのを避けるように歩いているのでしょうか。
今の気持ちを聞いてもらっても何一つ変わらない、話をするだけ無駄と思っているのでしょう。
独りになって独りで寝てしまいたい、そうすれば忘れられるかもしれない。
でも本当に独りになったら泣いてしまうと弱気に逆戻り。切ない寂しさが伝わってきますね。
歩き疲れてメンタルも一緒に深く落ちていきます。
学習能力が無かったから
知っているから上手くいくとは限らない…
二回目の失敗だ 期待したんが損だ
単純作業ばっかりを繰り返してはどうだい?
逃げ道は無いよ
気づいているのでしょう、ね
出典: 日常と地球の額縁/作詞:wowaka 作曲:wowaka
終わった恋は2度目の恋だったのでしょう。
1度失敗をしているのなら、2度目は上手くいくはずと思っていたのでしょうか。
失敗をしたくないためにあれこれ考えて回り道をしたからダメだった。
好意を寄せてくれるならストレートに受け取ってシンプルに好きと返せば良かったのでしょう。
単純に恋愛をするのはむしろ難しいという教訓にもなりそうですね。
失恋をしてすぐに立ち直れなかったのは1度目にも経験したのでしょう。
いずれは忘れると分かっていてもまだ回復には時間がかかりそうです。