あれは去年 春の出来事で
駅のホームで 君にぶつかって
スゴイ法則 見つけ出せたんだよ
『恋に落ちる=時間じゃない』
出典: 旅立ち/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
手紙の中で「僕」は、「君」との日々をふり返っていきます。
2人の出会いは「僕」の一目惚れだったようですね。駅での何気ない出会いは、「僕」にとって衝撃的な出来事だったのでしょう。
夕暮れ色染まる君の自転車を 2人乗りで駅まで
笑い 走れたのは 今じゃ昔
出典: 旅立ち/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
偶然出会って結ばれた2人の日々が、高校生らしい青春の爽やかさをもって描かれます。
そんな日々も、「君」への手紙を書く今となってはもう昔のことです。
「君」が旅立ってしまったら、同じような日々を送ることはできなくなります。
明日 旅立つ君へ
僕の気持ち 手紙に託すよ
朝焼け いつもの駅で ただ「気をつけて」と
笑えるように
出典: 旅立ち/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
旅立ちを告げられて
あの日 君が いつものデートで
僕に「あのね、言いづらいんだけど、、、、」
夢を求めて 旅立つと言ったね
君の涙と共に
出典: 旅立ち/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
楽しい日々の後には、「君」に旅立ちを告げられた日の記憶が来ます。
「僕」と離れてしまうことを思って、それが本当は嫌だと泣いている「君」の姿。
旅立ちを決めるまでの間には、きっとたくさんの葛藤があったのでしょう。それでも「君」は目標のために前に進むと決めました。
夕暮れ色染まる君の横で 肩を落とすのは もう止めた!
「行っておいで!」と 涙こらえ
出典: 旅立ち/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
そんな話を告げられた「僕」も、当然さびしい気持ちになってしまいます。
しかし「僕」は、「君」が目標を追うことを応援しようという決意を固めます。
本当は泣きたいと思ったのでしょう。それでも涙をこらえて、力強い言葉を「君」にかけます。
朝、いつもの駅で
2人の距離を 埋める言葉を 探し 選んで 君に送るよ
隣でいつも 笑ってた君 でも大丈夫
わかっているよ 君が好きだから
出典: 旅立ち/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
これからは遠距離恋愛になってしまう2人。だからこそ「僕」は、もっと想いを言葉にして君に送っていこうと考えます。
距離が開いてしまう分、心の距離を近づけていこうと思っているのでしょうね。
「君が好き」と自分の気持ちに自信をもっているからこそ、別れを前にしても「大丈夫」と言えるのでしょう。
小さな手に 大きなカバンを 抱え君は
「少しの間、、、」と
朝焼け いつもの駅にホラ 桜の花びらが舞い降りた
出典: 旅立ち/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
「君」の旅立ちの前の、2人の最後の時間です。
桜の花びらが舞う景色が、旅立ちの季節を感じさせて印象的ですね。
そんな光景が広がる駅は、2人が出会ってから今までの思い出が詰まった場所です。
明日 旅立つ君へ
午前0時 明日 旅立つ君へ
僕の気持ち 手紙に託すよ
朝焼け いつもの駅で
ただ「気をつけて」と笑えるように
「またね」と言えるように
人生の目標進む君へ
後ずさりなんか出来ないリレー
泣いて帰ったら許さねー!
踏ん張れ!頑張れ!まだ知らない地で
人生の1ページ刻む旅路
「不安」と「孤独」で少し寂しい
でもそれは僕も同じだから
笑顔で送り出すと決めたから
出典: 旅立ち/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
冒頭と同じ歌詞がくり返される中、「またね」と言えるように、という言葉が付け加えられているのが印象的です。
旅はいつか終わります。「君」の旅立ちは2人の永遠の別れではありません。
ただ「君」が人生の目標を追うための時間が始まるだけです。
だからこそ、「またね」と再会を約束しながら笑顔で送り出したい。そんな想いが込められた歌詞で曲は終わります。