今、ネット界のアイドルが熱い!
デビューのきっかけはニコニコ動画!?
”浦島坂田船(うらしまさかたせん)”の名で世界通信網を揺るがすアイドル。
アニメーションやイラストによって音楽を表現しています。
一般的な人が直接、歌う概念を覆し、二次元に声を吹き込むというテイストで歌っています。
中には声優活動を行っているメンバーもいて、前途洋々たる斬新なアイドルと言えるでしょう。
インターネットやスマホの普及で娯楽は屋外から屋内へとシフトされつつあります。
花鳥風月の世界観とは?
日本語の美しさ
花鳥風月で注目したいのはキャラの衣装と歌詞です。
全体としては大正ロマンや明治の文明開化を連想させるような絵のタッチになっています。
歌詞は随所に平安時代を彷彿とさせる古風な日本語が使われています。
これが返って日本語と英語が混ざった歌詞と一線を画し、日本語の良さを引き出しているのです。
また、普段使わないような日本語の言い回しが多く、心地よい響きを生み出しています。
中には意味の知らない単語もあることでしょう。
ただ、それが新鮮で瀟洒(しょうしゃ)な雰囲気を醸しています。
それが、浦島坂田船のイメージと合致し、独特の世界観を紡ぎ出しているのです。
雅な歌詞に注目
夕間暮れって、いつ?
まずは「夕間暮れ」です。
夕間暮れとは平たく言うと夕暮れや夕方と同義です。
それをわざわざ文字数の多く、聞きなれない「夕間暮れ」と表現しています。
他にも火点頃(ひともしごろ)、落暉(らっき)など夕方の時間を表す表現があります。
気になる方は古典や国語の先生に聞いてみましょう!
きっと一目置かれるはずです。
逢瀬と契りは、どんな意味!?
「逢瀬」とは今でいうデート。
「契り」とは約束のことです。
約束は守れないことの方が多いです。経験のある方もいることでしょう。
デートの約束をしていたのに急な予定が入ったり、彼氏がデートの時間に遅れたりと枚挙にいとまがありません。
しかし、障壁が大きければ大きいほど恋は深まるものです。
そして、愛へと変化するのです。
平安時代の清少納言も思いし人を絵に描いて会えない辛さを紛らわしたそうです。
スマホやSNSがない時代、なんともどかしい思いを清少納言はしたことでしょう。
泡沫は何の例えなの?
洗剤でお皿を洗っていると出てくるのは泡ですが、この泡沫(うたかた)は少し意味が違います。
想像して下さい。
あなたは川の中にいます。
そこは少し早い流れで、ところどころに大きな岩があり、後ろには木々の紅葉が目に写ります。
その大きな岩の影の”よどみ”の部分にある泡が泡沫です。
泡沫がぶくぶくと水の中から現れたかと思うとすぐに消えてしまいます。
同じように男女の恋愛も気分で大きく変わる瞬間があります。
ちょっとしたことで嫌いになったり、喧嘩したりするでしょう。
時には愛が憎しみに変わることもあります。
こうした切ない感情を”泡沫”という熟語に込めて歌詞は作られています。
なんとも日本的ですね。