どついたれ本舗が歌う和テイストのチームソング

イケメンキャラクター達がラップバトルを繰り広げる"キャラクターラッププロジェクト"。

その名もヒプノシスマイク

個性豊かなキャラクター達が歌うラップにドハマりする人が続出中の注目のコンテンツとなっています。

今回はそんなヒプノシスマイクの中でも、大阪を代表するチーム「どついたれ本舗」楽曲を紹介していきます。

紹介する楽曲は、チームの代表曲である「あゝオオサカdreamin’night」

チームのメンバーである白膠木 簓(ぬるで ささら)、躑躅森 盧笙(つつじもり ろしょう)、天谷奴 零(あまやど れい)の自己紹介ソングとなっています。

冒頭から鳴り響くリズミカルな三味線や、和テイストの音階のメロディーはやみつきになること間違いですよ!

Creepy Nutsが手掛けたお見事な歌詞を深掘り!

ヒプノシスマイク【あゝオオサカdreamin’night】歌詞の意味を解説!大阪の夜はどんな気分?の画像

「あゝオオサカdreamin’night」の歌詞は、メンバー3人の自己紹介や夜の大阪の街をテーマにした作品。

しかも歌詞を手掛けたのは、大人気のラッパーCreepy NutsDJ松永さんR-指定さんなのです!

そのため、アニオタ界隈や声優界隈だけでなく、ラップ界隈でも非常に注目が集まった作品となっています。

オオサカディビジョンと、Creepy Nutsの魅力が見事に混ざりあった歌詞をさっそく深掘りしていきましょう。

1番の歌詞

プライベートではオヤジギャグ連発だけど…

ヒプノシスマイク【あゝオオサカdreamin’night】歌詞の意味を解説!大阪の夜はどんな気分?の画像

はい、どーもー
どついたれ本舗で~す
さっむい温度計マイナス4度です
誰のせい?っておんどれやおんどれ
ポッと出 素人芸に刺すトドメ

出典: あゝオオサカdreamin’night/作詞:R-指定 作曲:DJ松永

曲の最初を飾るのは、チームのリーダーを務める白膠木です。

白膠木といえば、オヤジギャグでその場の空気を寒くしてしまうというお茶目な一面を持つキャラクター。

「さっむい温度計マイナス4度」というのは、そんな彼の一面を歌っているのでしょう。

しかし、寒いギャグを連発しているのはプライベートの時だけ。

お笑い芸人が本職である白膠木は、本番で舞台に立つと、プロフェッショナルな話術で会場を沸かせます。

素人芸とはいわせない、彼の本気の一面も描かれているようですね。

「おんどれやおんどれ」は「温度0度」ともかかっているのでしょう。

さらに、ALLディビジョンの楽曲内のヨコハマディビジョンの歌詞にもかかっているのではないかと考えられます。

それが、碧棺左馬刻の「アティチュードは血も凍る0°F」という歌詞です。

白膠木と碧棺は以前は「Mad Comic Dialogue」というコンビを組んでました。

喧嘩別れのようにコンビを解消した2人の関係性にも注目したい箇所です。

周りには流されたくない

立て板に水 さらさらと流れるが
流される気は さらさらない
むしろ俺色に真っさらに塗るで
刺さらん奴はおらんやろ?言うて

出典: あゝオオサカdreamin’night/作詞:R-指定 作曲:DJ松永

ここでも、白膠木らしいパンチの効いたリリックが散りばめられていますね。

人当たりがよく、明るい性格の白膠木ですが「周りには流されたくない」という強いポリシーをもっているようです。

「真っさら」「塗るで」「刺さらん」といったワードは、白膠木 簓(ぬるで ささら)という名前をかけています。

遊び心満載のフレーズになっているようです。

人当たりよくしていながらも自分の芯をしっかりともっている白膠木。

人に流されるどころか、むしろ自分の独壇場にせんばかりの自信が溢れているようにも感じられます。

誰をも惹きつける自分のお笑いのセンスをよく理解しているからこその歌詞です。

彼岸花を手向けて挑発!

フリも出汁も効いてへんライムじゃ
振り出しに戻るその手のダイス
今更ジタバタしても知らんがな
手向けたろか?彼岸花

出典: あゝオオサカdreamin’night/作詞:R-指定 作曲:DJ松永

ここでは「彼岸花」というワードに注目してみましょう。

実は「彼岸花」は、R-指定さんが作った他の作品にも登場する特別な言葉でもあるのです。

ヒプノシスマイクの世界観の中に、R-指定さんならではのフレーズをさりげなく混ぜているところも素敵ですね!

ちなみに「彼岸花」という花はご存じのかたも多いように、死を連想させるものとして有名な花です。

そんな「彼岸花」を手向けるとは…なかなか挑戦的な行為といえるでしょう。

他のディビジョンのメンバーたちに対して宣戦布告をしているように感じられますね。

この部分の歌詞は、他のディビジョンのラップには深みがないと言わんばかりにも感じられます。

大阪は出汁文化が根付いており、美味しい料理には欠かせないものです。

さらにフリはお笑いにおいてオチをより面白くするためのお膳立てを指します。

料理の出汁やお笑いのフリは、それぞれに深みをだすために必要なものです。

相手のライムにはそれがないと盛大に挑発していると読み取れます。

全体的にお笑い的な要素が散りばめられている中で、この部分は攻撃的な要素が強い歌詞です。

ライバルはBadAssTemple!?

I’m a Tragic Comedy no.1
待ったなし今日も幕が開いたら
口の悪そなお尻にお仕置き中
以後お見知り置きよろしゅう!ほなねー

出典: あゝオオサカdreamin’night/作詞:R-指定 作曲:DJ松永

「Tragic Comedy」とは、白膠木のMCネームです。

お笑いだけでなく、ラップバトルでも、ナンバーワンをとってやる!という熱い意気込みが描かれています。

「口の悪そなお尻」は、どついたれ本舗と同時期に発表された名古屋のディビジョン「Bad Ass Temple」のことを指しています。

ヒプノシスマイクが始まった当初から登場していた4つのチームは全て都内のチームです。

しかし、2019年に初めて東京以外の地域のチームであるオオサカとナゴヤが登場しました。

なので、このオオサカとナゴヤのチームは、良きライバル関係にあるといえるのでしょう。

絶対に負けたくないけど、お互いに高め合えるような関係なのだと思います。