罠にはめて来たその人は恋人だった?

You'd love me
to stay here
I hate you
Can you admit you're wrong?
No never
It's like you said

出典: Ending Story??/作詞:TAKA 作曲:TAKA、Toru

「君はここに残るため、僕を愛すだろう

僕は君が嫌いだ

間違いを認められないのか? 君が言うようなことは決してありえない」

そこに留まらせるためなら、主人公を愛すという相手。

ここでその相手が主人公の恋人だったということがわかりますね。

主人公が掛かった罠とは彼女の愛のことだったのでしょうか。

自分との愛のために夢を諦めさせようとしている…そんなニュアンスをこの部分から汲んで取れます。

しかし、夢は人に諦めさせられるようなものではありません。

愛を取るか夢を取るかもまた主人公次第。彼女の過ちを問う彼の姿が描かれます。

主人公の夢は彼女にとってはくだらないことだった

The never ending story of
How you bring me up, just to bring me pain
but this is just one of your games
I've had it up, you will never ever change
uh baby
try to picture moving on
I wanna picture worth my time
A thousand words for every tear of mine

出典: Ending Story??/作詞:TAKA 作曲:TAKA、Toru

「終わらない物語は僕をどう運び、痛みをもたらす

しかし君にとってはこれは一つのゲームにしか過ぎないんだろう

僕はそれも知っていた 君が変われないということも

その瞬間を絵に収めよう 価値ある時を絵の中に

千の言葉は全ての涙のために」

彼女からしてみれば、主人公の夢への挑戦はゲームのようなもの。「そんなのはただの遊び」と言わんばかりです。

そして自分が何を言おうとも、彼女の価値観は変わらないということも主人公はわかっています。

そんな彼女を憐れむかのように並べられる「もっと今を大切に」という趣の言葉。

主人公が自分の内側と向き合って彼女よりも夢を選ぼうとしていることが伝わります。

夢を諦めさせようとした彼女の本音

本当は変わり映えしない自分が怖かった

Chasing myself in circles
When will this finally end
絵に描いたような恐怖に

追われ 過ごした
出口の無いループ繰り返し
回る
It's like you said

出典: Ending Story??/作詞:TAKA 作曲:TAKA、Toru

「円を描くように自分を追い掛ける いつになったら終わるんだろう」

「It's like you said」と言われているように、これは彼女の抱いていた感情。

主人公を留まらせようとしていた彼女も、どうやら同じ繰り返しの日々に恐怖を覚えていたようです。

変わり映えしない日々を送る自分に嫌気がさした結果、主人公にも同じものを求めたのでしょう。

主人公が夢を追い掛けてキラキラしていたことが、余計に彼女に恐怖を与えていたのではないでしょうか。

変わらない姿勢で彼女を導こうとする主人公

I'm going through stages
like roaming through pages
誰もが自分を見失う
そんな時は日々の喧噪から離れて
見渡せば そこには ほら今の君が写るから

出典: Ending Story??/作詞:TAKA 作曲:TAKA、Toru

「僕は次のステージへ突き進む 本のページをさすらうかのように」

恐怖を訴える彼女に対しても、主人公は同じように夢を追い掛ける姿勢を崩しません。

そしてそんな彼女の人生も捨てたもんじゃないとでも言うように、自分を見つめることを説きます。

Over and over again
It's like we're looking and searching for sin
Or something that will take this
Pain away from my brain
So you're talking and yapping and lips are moving but
I am free
You? none

出典: Ending Story??/作詞:TAKA 作曲:TAKA、Toru

「何度も繰り返すんだ まるで自分で罪を探しに行っているみたい

それらは頭痛をもたらすね

君が何を話そうと、笑おうと、どう口を動かそうとも僕は自由だ

君?居ないよ」

 「自分で罪を探しに行っている」とはよく言ったもの。

自分から進んで失敗しようだなんて、誰も思ってはいません。

失敗して苦い思いをしたとしても、夢を諦める気などさらさらないという主人公の気持ちが、後半の彼女に対する言葉に表れていますね。

「何をしようと自分の勝手」とでも言うような言い草が冷たく感じますが、この後の歌詞は繰り返しで、彼女への憐れみのような部分もまた登場します。

主人公はきっと自分のその姿勢を通して、彼女にも変わって欲しかったのでしょうね。

タイトルに込められていたのは

歌詞を解釈してみると、タイトルで「Ending Story??」とクエスチョンマークが強調されていた理由もわかってきますね。

彼女は主人公の物語を終わらせようとしました。

対して主人公は物語は人に終わらせられるものではないと言っています。

2人の言い分のどちらが正しかったかは明白。

「Ending Story??」という問いに主人公は「Never Ending Story」…「終わらない物語」という答えを返したのです。