あなたの言う愛で

頓珍漢なことばかり まだ信じている
狸の背中に火を灯せば ほう
あんあん ぱっぱらぱの行進
やってやれほら
バケツ叩いては声上げろや ほう
明るい夜の到来だ ようそろ

ちゃんちゃらおかしな世の中だ
その平和と愛とをうたえども
心にあるのはそれではない
まだ僕らに自由はそれほどない
ほら 得意の炎で焼いてくれ
あなたの言う愛で

出典: 百鬼夜行/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

平和と愛をうたっても、心にそれがない。

自分たちに自由もない。

あるのは身を焼く「愛」ばかり。

そんな矛盾だらけの世界で、「妖怪」たちは必死に孤独と向き合っています。

自分もそうした「妖怪」の一匹であると考えると、この歌は非常におさまりがいいのではないでしょうか。

おわりに

孤独な人々への応援歌と言うにはあまりに奇妙な、「諦めの歌」。

不思議な魅力に満ちたこの歌、ついヘビロテしてしまうのは筆者だけでしょうか。

現代社会といういびつな箱庭で、今日も私たち「妖怪」は暮れない日を、明けない夜を過ごしている。

そんな悲哀と滑稽さが癖になる一曲です。

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