大塚愛の9枚目シングル『ネコに風船』
今回紹介する『ネコに風船』は、2005年に発売された大塚愛9枚目のシングルです。
過去8枚のシングルでは表題曲がすべてラブソングであったのに対し、今回はなんと猫目線の曲!
当時は大塚愛らしいなぁと思っていたのですが、改めて聞いてみると優しい音楽が癒される一曲です♡
猫目線で作られた曲?!
猫目線で描かれた優しい歌詞
『ネコに風船』最大の特徴でもある歌詞から、まずは紹介していきたいと思います!
大塚愛はシンガーソングライターでもありますので、この曲も大塚愛による作詞作曲ですよ♪
歌詞をチェック♪
あたしのおうち 商店街の本屋の横
毎日 車と変わらず たくさんの人たち流れる
気づけば ネコと呼ばれて自分がネコだって 気づいた
気づけば ネコ科の なんとかっていう種類に わけられてた
あたしを見て にゃーぁぉって言ってくる
バカじゃない?と言っても 通じなくて かわいいと一瞬のもてはやし
出典: ネコに風船/作詞:愛 作曲:愛
車も人も多い、にぎやかな商店街に住んでいる猫なのですね。
人間ばかり見ているから、自分も人間だと思っていたのかもしれません。
猫からしてみたら、自分が何の種類かだなんて興味がないのでしょうね!
何の動物だとかどんな種類なのかとかにこだわるのは人間だけなのかもしれません。
それは人間世界でも同じなのではないでしょうか?
猫を見て【にゃーぁぉ】と声をかける人間に対し、冷めた態度を取っていますね。
確かに、猫を見ると声をかけたくなる気持ちは誰にでもあるかと思いますが、それに応えてくれた猫がどんな気持ちなのかなんて考えたことなかったです!
好きなトキでかけて 好きなトキに甘えて
精一杯 ただ 生きている 今 だからこそ
こんな暗い世界にも 小さな愛はたくさんある
いつだってそこにある 自分で見つけにいける距離
出典: ネコに風船/作詞:愛 作曲:愛
自由気ままに暮らしている猫、何事も自分の好きなタイミングなようですね。
”犬と違って猫は自由奔放”とよく言われますが、それは今を精一杯生きているからこそなのだと大塚愛は言っています。
一度しかない人生を楽しむために、自分がやりたいことをやって行きたいところに行く。
そんな簡単なことを、私たちはできていないということでしょうか。
小さな愛というのは、小さな幸せという意味にもとれますね。
やりたいことができて、行きたいところに行ける。それも小さな幸せなのでしょう!
好きなトキに泣いて 好きなトキに安らいで
シンプルなことだったはずが 難しかったりする
こんな悲しい世界でも 小さな愛はたくさんある
大きくなくていい ふくらんでゆく 赤い風船になる
出典: ネコに風船/作詞:愛 作曲:愛
『ネコに風船』は猫目線の曲ではありますが、この部分だけは人間としての想いなのではないかと感じます。
子供のころは感情のままに泣いて、感情のままに落ち着いていたはずです。
だけど成長して大人になるほど、泣くことも安らぐことも自由にはできなくなっていきます。
感情を抑える必要が出てきますよね。
そんな、感情を好きに表現できないような悲しい世界でも、気づかないほど小さい愛がたくさん溢れているんだよ、という意味に感じました。
そして【赤い風船】というのは、赤い=愛という意味をもつのではないかと思います。
愛を少しずつ感じられることで、貯金のようにたまっていき風船のようにふくらんでゆく。
なんともファンタジーで素敵な表現です♡
気になる詳細をチェック!
『ネコに風船』は、アルバム「LOVE COOK」に収録されました。