もう別れは決まっている
傷つく事 傷つける事が
互いにちょっと面倒くさかっただけ
形式だけに 目を奪われて
ただスマートに納まっていようとした二人
今となっては
消えゆく幸せのCategory
出典: 幸せのカテゴリー/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
歌詞だけを読み込んでみると、本当に冷静な別れの歌なのが、この「幸せのカテゴリー」。
こちらに上げたサビの歌詞も、突き放したような言葉の羅列です。
結婚という形式にこだわって、仲のいい夫婦というのを演じていたというような連想をさせる一節でもあります。
そして最後のサビも、決定的なセリフなんです。
「愛し方ってもっと自由なもんだよ」というセリフも、その頃の彼の心境が垣間見えるところかもしれません。
もう何も望みはしないけど
最近はちょっと解りかけているんだ
愛し方ってもっと自由なもんだよ
君もいつしかそのことに気付くのだろう
じゃあ その日まで
さよなら 幸せのCategory
出典: 幸せのカテゴリー/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
冷たい歌詞でありながら...
とてもポップなメロディー
ここまで歌詞を考察してみましたが、その冷たい歌詞とは裏腹に、「幸せのカテゴリー」はとてもポップなナンバー。
ギターの軽快なリフからはじまるこの曲は、歌詞をあまり読み込まないでさらっと聴いてしまうと、とても「別れ」の歌とは思えない明るい曲です。
歌詞を変えてしまえば、ラブソングとしても紹介できそうなくらいです。
この曲は、ファンクラブ限定ツアー「Mr.Children FATHER&NOTHER 21周年ファンクラブツアー」の「会員が最もライブで聴きたい曲」で15位に選ばれています。
歌詞の内容と裏腹の美しいメロディーが人気の秘密だと思います。
特にサビのメロディーは、初期のMr.Childrenの名曲「Reply」を彷彿とさせる美しい旋律。
歌詞とは対照的と言っていいサウンド作りが、「別れ」を冷静に語ったこの歌詞の深刻さを中和して、どこか温かみまで感じさせてしまうのです。
メロディメーカーとしての桜井和寿の素晴らしさがわかるナンバーです。
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