15周年を記念した企画

UNISON SQUARE GARDEN」は2020年でメジャーデビュー15周年を迎えます。

その記念で行われていた企画『B side 総選挙』でスノウリバースが1位になりました。

この企画は、今まで発売したシングルカップリング曲の1位を決める総選挙です。

ファンの方へ投票してもらい、見事1位になりました。

スノウリバースは、2009年に発売した「マスターボリューム」のカップリングとして収録。

今回は、新たにミュージックビデオの作成を行うと発表されました。

2020年の6月にカップリング曲を集めたアルバムが発売予定。

この楽曲やほかのシングルカップリング曲が詰まったファン歓喜アルバムです。

これは僕のどこかの中?

この歌詞は、物語を読んでいるような気分になると思います。

それほど深く考えたい歌詞だからです。

そんな歌詞とはどんな歌詞なのか、詳しく考察していきましょう。

どこかの中で観た君

午前零時の回帰線 君に手は届かなかった

出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

1行目にある通り、この曲のはじまりはちょうど0時です。

これは『僕』の見ているどこかの中の話だと思います。

昔別れた人が曲の中に出てくる『君』に当たる人物です。

『君』への想いが溢れている主人公が『僕』になります。

この1行目にある「回帰線…」は、1番太陽が眩しい時間帯。

ですが「午前…」ということは時間帯も理解できていない

『君』が出てきて動揺してしまっているのでしょうか。

届かないということは、遠くにいるのか、すり抜けてしまったのか?

その言葉とは

最後の言葉もあんまり記憶に残ってません

出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

この曲は失ってしまった、今はそこにいない『君』へのメッセージ

最後に言われたのは「さようなら」だったのか。

覚えていないほど遠くの記憶なのか、それとも覚えていられない状態なのでしょうか。

わかっていたことだけど…

欲を言えば切ないよ 言葉になんてできないし
きっと風が運ぶよなんて信じられない

出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

1行目にある「欲を…」の部分は、諦めようとは思っていた、そう感じられます。

でも今の状態で『僕』が言葉にすることは不可能です。

そうなると、『君』にはもう二度と会えないのでしょうか。

また、2行目の「風」が運んでくれるわけないほどの距離とは、どれほどでしょう。

風の便りで知ったよ、なんて言葉を聞いたことあると思います。

もしかして、そんな風の便りも当てにできないほど遠くに行ってしまったのでしょうか。

『君』の行方が気になります。

どうにもならない感情

火傷したような感じで足跡だけが残った
ほんの小さな約束を信じて笑いました

出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

1行目にある「跡」というのは、痣のように消えずに残っている様子がわかります。

その場でずっと待っているよ。『君』をずっと待ち続けているよ。

そのように感じることができます。

そして2行目にある約束とは、帰ってくるということでしょうか。

その約束を思い出し『君』を想い、笑ったのです。

その笑いはきっと愁いを帯びたような悲しい笑顔なのでしょう。

いつか『君』に会いたい