『Summer Soul』について

cero「Summer Soul」は夏に聴きたい名曲!歌詞の意味を徹底解釈!PV・コード譜も紹介!の画像

まず、cero楽曲である『Summer Soul』の収録作品やあの番組で披露した情報など、概要について紹介します。

『SMAP×SMAP』で披露した曲

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なんと、ceroはあのSMAPxSMAP』に出演して、『Summer Soul』を披露したことがあります。

ceroはスペシャルライブゲストとして、2016年3月7日に出演しました。ちなみに、この日のBISTRO SMAPのゲストは出川哲朗です。

国民的アイドルグループとして絶大なる人気を誇ったSMAPとceroという組み合わせはとても意外ですよね。

音楽好きの方には有名なceroも、SMAPからすれば無名のバンドと言えるでしょう。

数あるバンドの中からceroを選んだ理由が気になりますよね。

実は、香取慎吾がceroの『マクベス』を聴くほどに味わい深い曲としてお気に入りだったのだとか。

おそらく、香取慎吾がceroとの共演を熱望したことでこの夢のコラボは実現したのでしょう。

日本の音楽シーンにおいて、注目すべきバンドであるceroをしっかりとチェックしているところに香取慎吾の音楽への真摯な姿勢がうかがえますよね。

アルバム『Obsucure Ride』収録

ceroは2004年に東京都で結成されたバンドです。

ポップ・ロック・ヒップホップ・ソウルなど、幅広い音楽の要素を感じさせるオリジナリティ溢れるサウンド人気を集めています。

都会的でありながらも、どこかなつかしい親しみやすさを感じさせるところも人気の理由ではないでしょうか。

そんなceroの夏を感じさせる名曲『Summer Soul』は、2015年5月にリリースされたアルバム『Obscure Ride』のリード曲です。

このアルバムは、ceroならではの現代的なブラックミュージックへのアプローチが堪能できる名盤といえるでしょう。

まだこのアルバムを聴いたことがないという方は、『Summer Soul』と合わせて『Orphans』『Yellow Magus』も聴いてみてください。

彼らの音楽の格好良さやその魅力がよくわかると思います。 

歌詞の意味を解釈


次に、『Summer Soul』の夏をイメージさせる歌詞の意味を解釈していきます。この曲を楽しむための参考にしてみてください。

1人でどこかに行きたい

Baby, あの子を置いて1人きり ハンドル握って出かければ
大学通りでは夏の日差しと学生たちの笑い声
どっかのタイミングで 地図を開こうか
けど、すぐに信号は青に変わった 夕方からは雨の予報

出典: Summer Soul/作詞:荒内佑 作曲:荒内佑

『Summer Soul』の歌詞は海で一夏の恋に落ちたり、焼けた素肌を見せあったりするアッパーなものではありません。

夏の暑さや活気の中でモヤモヤとした気持ちになって、それをどうにかしたいと感じているというイメージが湧く歌詞です。

まず、おそらく彼女と思われる「あの子」は置いて、1人で出かけてしまいます。親しい人といるのは楽しいですが、1人になりたい時もありますよね。

そんな1人の自分とは対照的に、大学通りには「夏の日差し」と「学生たちの笑い声」があふれています。

「地図を開こうか」という歌詞から、行き先は決めていないことがわかります。とりあえず、どこかに行きたいと思ったのかもしれません。

赤信号で地図を開こうかと思ったら、すぐに青信号に変わる時はありますよね。そして、「まぁ、大丈夫でしょ」と思って進むと大概道に迷います。

つながりが切れかけてしまっても

たしか、そう、テーブルの上には飲みかけの水が出したまま
ラジオのチューニングは ノイズが混じってく
現実とのつながりが 時には 切れそうなこともあるけど
音楽が終わる頃には 地図は書き換えられるだろう
Sumemr Soul…

出典: Summer Soul/作詞:荒内佑 作曲:荒内佑

「飲みかけの水が出したまま」という歌詞から、何も考えずに出かけたはずなのにふと家のことが気になっていることがわかります。

ラジオは場所によってノイズが入り、消えそうになることがありますよね。

その様子が、現実でのつながりがさまざまな邪魔によって切れかけてしまうことに似ていると感じているのでしょう。

しかし、ラジオの中で音楽が1曲終わる頃にはクリアにつながるように、そのようなつながりもどうにかなるだろうと思っています。

今までとは、違った場所につながる地図に変わっているかもしれません。

見たことのない夕暮れ

彷徨ってるつもりでコーナーを曲がり切った時に雨雲が
山の向こうに見えたけど 降り出したのは天気雨
傘を指さずに 濡れたまま歩く人たち
やがてすぐ 雨はどこかへ 消えて見たことない夕暮れに

出典: Summer Soul/作詞:荒内佑 作曲:荒内佑

「彷徨っているつもり」というところから、実は街から出ていないことがわかります。

夏に車で出かけるといえば、海や山などを想像しますがそうではないのです。

天気予報で夕方から降るとされていた雨は降りません。しかし、急な天気雨によって街を歩く人たちは濡れています。

車でさまよう自分とどこかに向かって「歩く人たち」に隔たりを感じているのかもしれません。まだ、気持ちは晴れていないようです。

しかし、雨が「どこかへ」消えると、そこには今までに「見たことない」夕暮れが広がっています。

このように、なじみのある場所であっても「見たことない」夏の日に出会うことはできるのです。