BUMP OF CHICKENと青春

2019年らしいランキングを

【BUMP OF CHICKEN】2019年版人気曲ランキングTOP10!知る人ぞ知る隠れた名曲も!の画像

20世紀から活動する数少ない現役ロック・バンドBUMP OF CHICKEN

2019年版人気ランキングTOP10を編むに当たって一番苦心した点は「2019年らしさ」です

活動履歴が長いので名曲を探してゆくと21世紀と20世紀を跨いでしまいます。

今回の記事で求められたのは「オールタイム・ベスト」ではなく飽くまでも「2019年版」です。

もちろん往年の名曲もランクインしていますが多くの曲が近年の作品

「あの曲がランクインしていない!」などの悲鳴が聞こえそうです。

そう思われたファンの皆さんはぜひご自身でTOP10を選んでみてください。

今このときにBUMP OF CHICKENを振り返る。

そのことが最大の目的ですので皆さんによる様々なTOP10を教えていただきたいです。

幼稚園・小学校からの級友が思春期にロック・バンドを結成して大成功を収める

しかも今もなお現役で活動中。

BUMP OF CHICKENの歴史は1本の長編映画のようです

彼らが遺した軌跡・奇跡を振り返りましょう。

第10位 「友達の唄」

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2011年2月23日発表、BUMP OF CHICKENの通算19作目のシングル

ランキングの開幕はどうしてもこの曲にしたかったです。

BUMP OF CHICKENというバンドは幼馴染みの友だち同士という履歴が作品の芯にまで貫徹している

そこが最大の魅力だと想います。

このランキングは配信サイトのランキングの動向が反映されていますがそれだけではつまらない。

紛うことなき名曲と判断すればランクインさせます。

BUMP OF CHICKEN楽曲としては長い6分14秒。

女性の独白がベースになっている歌詞が最後の局面で男性の語りになります

この変化の瞬間に救済が訪れるのです。

歌詞を見ていきましょう。

「ドラえもん」の世界との近似性

空の冷たかった手が 初めて掴んだ手に
消えていく時間の中 引っ張られて走った 帰り道を探して

今 私が泣いていても あなたの記憶の中では
どうかあなたと 同じ笑顔で 時々でいいから 思い出してね

出典: 友達の唄/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

この曲「友達の唄」はアニメ映画「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ天使たち」の主題歌

歌詞の内容も映画の中のストーリーに触発されて書かれています。

ここでの「私」はしずかちゃんです

「ドラえもん」の世界はどうにもこうにも幼い頃の友情への郷愁を誘うもの。

BUMP OF CHICKENの楽曲は幼い頃というよりは青春期への郷愁を誘います。

時期は違いますが郷愁を誘うチカラがあることは共通しているのです

このチカラは「ドラえもん」の世界観を超えて機能します。

歌詞の中で泣いている「私」。

「私」は「あなた」にはその涙を忘れて欲しいと願うのです。

ずっと笑顔であった記憶が残ればいい

なんとも切ないラインです。

のび太の独白

忘れないよ また会えるまで 心の奥 君がいた場所
そこで僕と 笑っている事 教えてあげたいから

信じたままで 会えないままで どんどん僕は大人になる
それでも君と 笑っているよ ずっと友達でしょう

出典: 友達の唄/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

ラストのラインに突如現れる「僕」という新しい話者。

「ドラえもん」の世界観に合わせるとするとのび太の視線になります

のび太のしずかちゃんを想う一途な恋心が透けてくるのです。

「ドラえもん」の中ではずっと小学生のままののび太像。

しかし彼もいつかはきっと成長してゆきます。

成長する間も彼が友だちを大切にしていく姿は容易に想像できる。

また、こうした「ドラえもん」の世界への当て込みを排してもこの歌は成立します

「君」はあのときたしかに「僕」と笑っていたよ。

途切れることのない友情・愛情・成長

BUMP OF CHICKENが歌うからこそ特別なものになる名曲です。

第9位 「記念撮影」

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2017年7月5日発表、BUMP OF CHICKENの通算9作目の配信限定シングル

これがBUMP OF CHICKENのサウンドであり歌詞なのだなと納得させられるシングル「記念撮影」。

キラキラ輝くサウンド・プロダクションと昨日と地続きの未来を志向する歌詞

デビュー当時のあちらこちらへ弾けて飛びまくる彼らも好きですが落ち着いてきたこの頃はもっと好き。

いつの間にかベテランのバンドに成長していた彼らの音楽や歌詞はリスナーをより優しく抱きます

歌詞を見ていきましょう。

昨日と地続きの未来

言葉に直せない全てを 紙飛行機みたいに
あの時二人で見つめた レンズの向こうの世界へ 投げたんだ

想像じゃない未来に立って 僕だけの昨日が積み重なっても
その昨日の下の 変わらない景色の中から ここまで繋がっている

迷子のままでも大丈夫 僕らはどこへでもいけると思う
君は笑っていた 僕だってそうだった 終わる魔法の外に向けて

今僕がいる未来に向けて

出典: 記念撮影/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

ラストのラインです。

タイトルは「記念撮影」ですが肝心の写真の話題は直截的には出てきません。

しかし「レンズ」というワードがあります。

浮足立った未来予測ではなく昨日から確実に連綿と続く時間・空間の中で把握される未来

今が心もとなくてもきっと報われる未来があるという確信。

それは地続きの昨日に裏付けされた未来だからこそ大丈夫なのだと藤原基央は歌います

第8位 「ファイター」