「かいこ」は「味」をテーマにした楽曲

【かいこ/Creepy Nuts】歌詞の意味を解説!味のあるものを大切にしていくことの大切さ!の画像

今回ご紹介する「かいこ」という楽曲は、Creepy Nutsが2017年にリリースした楽曲

ロッテ「キシリトールガム」発売20周年記念プロジェクトとのコラボ楽曲となっています。

有名企業とのコラボは、Creepy Nutsがメジャーデビューしたことを再認識させられる出来事ではないでしょうか。

初期のCreepy Nutsを知っている人にとっては特に変化を感じさせる楽曲だと思います。

Creepy Nutsの歌う「味」とは?

今回の楽曲は「キシリトールガム」の掛け合わせて「味」というテーマのもと、自由に制作されたとのこと。

ガムのCM…といえば、爽やかな印象を思い浮かべる人も多いはず。

ところがCreepy Nutsは一味違います。

なんとMVでは高齢になったボーカルのR-指定が登場。

移り変わっていく世間と、自分が長い時間を生きたことを振り返る内容となっています。

爽やかなミント「味」ではなく人間としての「味」を歌うなんて、斬新ですね!

哀愁漂うMV

前述したように「かいこ」のMVでは特殊メイクで高齢になったR-指定の姿があります。

スナックの中でR-指定がマイクをとり、「かいこ」を歌いだすという演出。

とてもリアリティがありますよ。

それではMVを見てみましょう!

スーツ姿から、会社関係の人たちでスナックに来ているのが読み取れますね。

また、カラオケに「かいこ」が入っていることから、これは未来のR-指定の姿を表現しているのかもしれません。

つまり、過去に自分がリリースした曲を懐かしんで歌っているという状況。

余談ですが、カラオケの前奏画面に映る一般人の中に、こちらをのぞき込むR-指定の姿があるのに皆様は気づきましたか?

筆者は「おいおい!」と思って笑ってしまいました(笑)

彼ららしい遊び心ですね。

スナックをクラブ状態にする?

未来のR-指定が1コーラスを歌い切るとスナックのママが涙を流します…。

よく見ると店内には、彼女が若いころに大切に思っていた男性の写真が飾られていました。

MVの様子から想像すると、男性は彼女の夫で、若くして亡くなられたような印象を受けます。

しかし、どこかに違和感が…。

そう、写真の男性はDJ松永なのです。

そしてママの姿が一瞬若返り、亡くなったはずのDJ松永が現れます。

DJ松永がステージにつくとR-指定も若返り、スナックはクラブ状態に…!

他にない演出のMVとなっていますね♪

それでは今度は歌詞も一緒に見ていきましょう。

変化する世界と過去を見つめる自分

変化していく環境と疎外感

アレ? いつの間に この駅にもビルが建ち
洒落たカフェや高級なスーパーに追いやられた思い出達
点滅してるネオンサイン テナント募集の貼り紙

出典: かいこ/作詞:R-指定 作曲:DJ松永

街の景色が変わるというのは、時間の経過を感じる事柄の一つですね。

思い出の街並みがいつの間にか消えてしまい、疎外感を感じているのがうかがえます。

あの店、あの味、あの場所、あの景色も見なくなってから久しい
アレ?いつの間に椅子が無い
あの娘の席今この娘 アイツのポジション今はコイツで、
アレ?いつの間に?その話題すらもう古い

出典: かいこ/作詞:R-指定 作曲:DJ松永

変わっていくのは街並みだけではありません。

人も変わっていきます。

最前線で活躍していた人が引退したり、別の誰かがその座を勝ち取ったり…。

「いつの間に?」と口に出したタイミングすら今の話題ではないといっています。

輝いていた時代を今も見続けているのは自分だけなのか…という疎外感をここでも感じ取れますね。

ここまで、年を重ねることに虚しさを感じている印象ですね。

新しいものを受け入れられない自分