「BANGER NIGHT」とは
タイトルの意味
「BANGER NIGHT」はアルバム「SENSE or LOVE」を象徴する楽曲として注目を集めました。
キレのあるダンスと挑戦的な歌詞は見る人々を惹きつけてやみません。
ある種攻撃的とも取れる歌詞は何を表しているのか、まずはタイトルの意味から考えていきましょう。
「Banger」は爆竹やソーセージという意味なので、どちらも爆ぜるものを表しているといえます。
ソーセージは炒めているときにパンッという大きな音を立てますし、爆竹は言うまでもありません。
つまり爆発するような大きな衝撃を意味しています。
「Night」はもちろん夜を意味しているため、あわせると爆ぜるような衝撃のある夜と解釈できます。
何か革命的なことが起こる夜ともいえるでしょう。
では次に、歌詞を見ていきます。
常識をぶち壊せ
虚像のMind 植え付けられた世界
Break it out 今 Break it out
正しいChoice 出来なくなった人間(アニマル)
Break it out 今 Break it out
出典: BANGER NIGHT/作詞:MiNE 作曲:Tommy Clint,坂室賢一
1行目は他者によって作られた偽りの精神や、押し付けられた常識で不自由なさまを表していました。
「Break it out」は、そんなものぶち壊せという意味です。
先入観や常識を打ち破っていけという挑戦的な歌詞となっていました。
次に、「人間」と表記しているのにもかかわらず「アニマル」と歌うところに注目してください。
正しい選択もできなくなった人間は、動物レベルまで知性が落ちたと揶揄しているのです。
現状にすさまじい不満を持っていて、それを打破したいという気持ちの表れといえます。
革命の夜
未来は自分の手で作れ
幻想をUp Up Up 真実はDown Down Down
画面越しじゃ測れない未来
壊せEmotion 燃やせImitation
出典: BANGER NIGHT/作詞:MiNE 作曲:Tommy Clint,坂室賢一
この「Up」と「Down」は幻想に近づいていけ、真実は飲み込んでしまえという意味で使われています。
通常良い意味で使う真実という単語を、ここでは逆の使い方をしているので違和感を覚えるかもしれません。
ですがこの真実はあくまで、押し付けられた価値観がもたらす真実です。
現状に不満を持っている人にとっては、押し付けられた真実など本来の意味での真実にはなりえません。
正しさを押し付けられているともいえます。
また画面とはTV画面を表していると考えられるので、いわゆる世間というものの象徴です。
つまり、世間で当たり前になっているような生き方で自分の未来を決めるべきではないと解釈できます。
「Emotion」は感情や感動を意味していますが、彼にとってはそれさえも他者によって作られた虚像でした。
そんな感情は壊してしまえ、偽物など燃やし尽くせと奮起しています。
魂で理解している
答えは鼓動が知っている
もう騙されないぜ
正解は自分で決めるから
全部をリセットしよう
迷わず叩き潰すBanger night
出典: BANGER NIGHT/作詞:MiNE 作曲:Tommy Clint,坂室賢一
ここでいう「鼓動」とは「魂」という意味で使われていました。
つまり1行目の歌詞は、正しいことは世間ではなく自分の「魂」に聞けという意味です。
もう押し付けられた常識や偽物に、誤魔化されたりしません。
これからは、自分の心が決めた正しさにしたがって生きていこうと覚悟を決めました。
そのためには今までの自分というものを1度まっさらにリセットする必要があります。
それは今までのような生き方との決別を意味していました。
これは革命というほかありません。
新しい世界を作る
Banger Banger Banger night
「0」にするBanger night
Banger Banger Banger night
目撃せよTonight
出典: BANGER NIGHT/作詞:MiNE 作曲:Tommy Clint,坂室賢一
そもそもタイトルにある「Banger」とは爆ぜるような大きな衝撃を意味していました。
大きく爆発してすべてを0にするような現象として、宇宙が始まるときの大爆発、ビッグバンがあります。
つまりこの歌詞は、新たな世界を作ろうとしていることを表しているのではないでしょうか。
これまでのような押し付けられた価値観から解放された新しい世界。
それを作るのが今夜なのです。
このサビは、新しい世界を作るさまを今夜見届けろという注意喚起を表していました。