ナオト・インティライミというアーティストとは
名前の由来は?
ナオト・インティライミの本名は中村直人ですが、「インティライミ」はどこから来ているのかといえば、これはケチュア語です。
南米のボリビアやペルーの公用語で、かつてのインカ帝国でも公用語として使われていた言語です。
そのケチュア語でインティ(inti)は太陽、ライミ(raymi)はお祭りという意味を表しているので、インティライミは「太陽のお祭り」ということになりますね。
大学在学中のデビュー
もともと音楽に興味のあったナオト・インティライミは中学時代から曲作りを始めています。
中央大学の学生時代にはストリートライブを行い、在学中の2001年に『Growing up!!』でデビュー。
ワールドワイド&アグレッシブなバックパッカー
大学を卒業し、その後約2年弱の間、ナオト・インティライミは世界一周旅行と称して旅に出ていました。
その旅先のエピソードがナオト・インティライミのコミュニケーション力の高さを物語っています。
例えば、中東のパレスチナではあのパレスチナ解放機構(PLO)の当時の執行委員会議長であるヤーマン・アラファト議長の前で『上を向いて歩こう』を披露しています。
まず普通は議長府に一般の人間が入れるはずもないのですが、なんとナオト・インティライミはフリージャーナリストとして屈強な門番をくぐり抜けたといいます。
相当のセキュリティーの高さだとは思うのですが「Hey! What’s up?」と門番とあいさつを交わしたとか!
その場で命を落とす危険性もあったというのに、なんともアグレッシブです。
ちなみにここまでした理由は「歌が歌いたくなったから」。
もはや、おみそれしました、としか言えません。
それ以外にもブラジルやケニアで飛び入りライブを行い、拍手喝采を浴びています。
サッカーが繋いだ縁
もともとナオト・インティライミは柏レイソルのジュニアユースチームに所属していたこともあり、「Webサッカーマガジン」にブログを掲載していたこともあります。
同じくサッカーをこよなく愛することで知られているMr.Childrenのボーカル・桜井和寿とも交流が始まり、自作のCDを渡したことがきっかけでMr.Childrenのコーラスとして参加するようになりました。
『Overflows~言葉にできなくて~』楽曲情報
リリースとそのきっかけ
『Overflows~言葉にできなくて~』は2016年7月6日にリリースされた18枚目のシングルです。
フジテレビの人気バラエティ番組「痛快TV スカッとジャパン」内の「胸キュンスカッと」コーナーのファンだったナオトが、このコーナーをイメージして作ったものです。
このコーナーで披露されるエピソードは視聴者から募集しています。
まるでドラマかというような意地悪な恋敵に恋路を邪魔された挙句、最後には相手から告白されるという勧善懲悪?のような展開が多いようです。
誰が悪役かすぐにわかり、最後には忘れかけていた甘酸っぱいキュンキュンした恋心を思い出せる、と視聴者から人気のコーナー。
この番組のMCである内村光良にナオトが「このコーナーにぴったりの曲がうっかりできてしまいました」と曲を送ったことがきっかけとなりました。
『Overflows~言葉にできなくて~』歌詞
それでは、誰もが一度は経験がありそうな「胸キュン」シーンを思い出させる歌詞をご紹介していきましょう♬
あきれるくらい何度も打ち直したメール 送れないまま
言葉にしなくても 君と手をつなぐだけで まっすぐに届かないかな
愛してる でもなかなか 言葉にできなくて
こぼれ落ちた涙は 君に伝えたくて 届けたくて 溢れた思い
明日の風だって 受けとめて
信じてほしい この手のぬくもりを
出典: Overflows~言葉にできなくて~/作詞:ナオト・インティライミ、O-live 作曲:ナオト・インティライミ
伝えたい言葉があって何度もメールを打つものの、送信ボタンを押せないでいるようです。
いっそのこと、文字にして伝えなくても手をつないだだけで伝わるといいのに、と願っています。
伝えたいのはシンプルな「愛してる」という言葉。
君を想う気持ちがあふれ出ると、それはつい涙になって頬を伝っていきます。
こんなに大好きなのに相手に伝わっていないというもどかしさが伺えますね。