不安から始まるストーリー
事の結末は案外先延ばしになって
僕らの確信も膨らんではしぼんでしまうから
出典: 僕から君へ/作詞:尾崎雄貴 作曲:尾崎雄貴
希望溢れるスタートではなく、どちらかというとネガティブな印象。
志望校を決めるとき、迷う人も多いでしょう。
また、限られた時間の中で、自分が成長できているのかという焦りも生まれます。
10代後半になると、受験に限らず、漠然と将来が不安だったりするでしょう。
曲の始まりから、ドキッとするほど心の中の不安を言い当てられた気持になります。
少しでも前に進めるように
歌詞は、高校生の悩みに寄り添いながら進みます。
多くの共感を集めるのがこのフレーズ。
理解も納得もするわけなくて
それを言葉にもできなくて
出典: 僕から君へ/作詞:尾崎雄貴 作曲:尾崎雄貴
子どもから大人へ変わるタイミングのプレッシャーにつぶされそうな毎日。
このままではいられない、もどかしさを素直に代弁してくれています。
歩みを止める言い訳もやめた
背中合わせに歩きだした僕ら
出典: 僕から君へ/作詞:尾崎雄貴 作曲:尾崎雄貴
不安の中で始まった歌詞も、曲とともに少しずつ世界が広がっていきます。
だんだんと希望を持たせてくれる流れを感じるのがこちらの歌詞。
背中合わせに、自分の進む方向を見据えて歩き始めるところがポイントです。
早くもっと早く
僕の足が地平線へ向かう
君に聞こえるように
迷いも憧れも希望も弱音も
同じ空の下で歌う
出典: 僕から君へ/作詞:尾崎雄貴 作曲:尾崎雄貴
終盤へ向けて、曲調にも疾走感がプラス。
わからないながら日々走り抜ける高校生に、寄り添う内容になってきます。
大丈夫だ頑張れというおしつけではなく、一緒に頑張ろうというスタンスです。
ガリレオ ガリレイのメンバーは、歌うことで力になろうとしてくれています。
できることを一生懸命やるまっすぐさは、世代を超えて共感を呼びます。
派手さはないけれど確実に寄り添う歌詞は、悩める「君」に心地よく響くでしょう。
決められたレールの上を走るかを問う
汽車に乗っても夢はかなわない
歌詞の中で特にキーワードになっているのが「汽車」。
ノスタルジックなイメージで、汽車を思い浮かべる人も多いでしょう。
レールを外れることのない汽車は、決められた道を歩いていく人生を表しているようです。
大人になれない子供達を乗せた汽車は
諦めきれない理想とこっちを行ったり来たりさ
出典: 僕から君へ/作詞:尾崎雄貴 作曲:尾崎雄貴
汽車に乗っているだけでは、夢はかなわず、大人にもなれないと歌っています。
どこへ行くのかわからないまま、一生過ごしてしまう人も少なくない。
そんな暗示が汽車には込められています。
汽車は僕の頭上空高く走っていく
どこへ行くのかな
出典: 僕から君へ/作詞:尾崎雄貴 作曲:尾崎雄貴