まずは、冒頭部分です。

いきなりタイトルになっている「青春ライン」という言葉が登場します。

この「青春ライン」とは、一体何を意味しているのでしょうか?

「想い」や「夢」という言葉にも注目しながら、この先の歌詞を見ていきましょう。

夏のグランド 僕らは無邪気に白線を飛び越えていく
太陽さえも手が届きそうで何も怖くなかった

出典: 青春ライン/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

そして、野球をイメージできるような「夏のグランド」という言葉からAメロは始まっていきます。

しかし、他に野球を連想させるような言葉は出てきていないので、陸上やサッカーなど野外競技の全てに当てはめて聴くこともできます。

照りつける日差しの中で、夢中になってそれぞれのスポーツに打ち込む学生たちが目に浮かぶような歌詞になっています。

君と空に描いた夢はいくつになるだろう
背中を叩いてくれた その手を強く握った

出典: 青春ライン/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

そして、仲間との絆を描いていきます。

サッカーや野球は団体競技であり、個人プレーでは勝利を掴み取ることは困難です。

共に、切磋琢磨し合う、そして、支え合う仲間がいてこそ、夢に向かっていくことができます。

同じ競技をし、同じ時間を過ごしていく中で、小さな目標から大きな目標まで共有し合い、絆を深めていく様子が感じ取れます。

そうさ きらきらひかる青春ラインを
僕らは今 走り出すよ もう戻らない
ずっとドラマティックな奇跡を探して
信じるまま手を伸ばすよ
つなぐ想いを夢の先まで

出典: 青春ライン/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

そして、サビが訪れます。

そんな風にスポーツに打ち込む姿は、とても輝いたものに見えるでしょう。

練習は裏切らない、そして、仲間と支え合う、それを信じて一心に夢に向かって走っていく、その道筋を「青春ライン」と呼んでいるのかもしれません。

また、先輩から後輩へ、その想いも教えも夢も受け継がれていくのがスポーツの良いところです。

その系譜のようなものも、1つの「青春ライン」ではないでしょうか。

窓辺の夕日を指でなぞっては小さな不安をつぶしていた
振り切るように うなずいた僕に君は微笑ってくれた

出典: 青春ライン/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

しかし、決して一心不乱に夢だけを見て走っていけるわけではありません。

失敗をしたり、仲間と対立したり、色んな壁が立ちはだかることでしょう。

とはいえ、そんな壁を仲間がいることで乗り越えていけるのも団体競技ならではです。

チームとしての両側面を上手に描いているような歌詞になっていますね。

指切りした約束を今もふたり抱きしめて
確かに追い続けてく その手を離しはしない

出典: 青春ライン/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

そして、仲間と深めた絆を決して忘れずに同じ夢に向かって進んでいくという強い決意がここで描かれます。

そうさ きらきらひかる青春ラインを
僕らは今 破っていく もう迷わない
ずっとロマンティックな未来を探して
信じるまま手を伸ばすよ
つなぐ想いを夢の先まで

出典: 青春ライン/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

そして、再びサビが訪れます。

ここでは、「青春ライン」の意味合いがまた違ったものとして描かれていきます。

「破っていく」という言葉からは、今度の「ライン」は限界だったり、のようなものだと想像することができます。

そんな境界線さえも乗り越え、夢に突き進んでいくとても前向きな歌詞になっています。

きらきらひかる青春ラインを
僕らはいまこえてゆくよ もう戻らない

出典: 青春ライン/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

また、ここでも「こえていく」という言葉から想像すると、境界線の意味で使われているのではないでしょうか。

さらには、「戻らない」という言葉を使うことで、不安を振り払い、前だけを見据えている姿がイメージできます。

そうさ きらきらひかる青春ラインを
僕らは今 走り出すよ もう戻らない
ずっとドラマティックな奇跡を探して
信じるまま手を伸ばすよ
つなぐ想いを

出典: 青春ライン/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

そして、「戻らない」という言葉をここでも繰り返し、その「想い」や「夢」への決意をより強固なものにしていきます。

そうさ きらきらひかる青春ラインを
僕らは今 走り出すよ
つなぐ想いを夢の先まで

出典: 青春ライン/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

さらに、その強固な想いのまま、夢へのレールをひた走っていくというポジティブな歌詞で、最後は締めくくられていきます。

最後に