「片想い」は歌詞を読むだけでもドキッとさせられるインパクトがあります。
相手である「あなた」は「私」の恋心を知り、気を使ってくれているようです。
正直良い気持ちはしませんし、普通だったら恋をあきらめるところですが、この「片想い」は違います。
「私」は軽はずみじゃなくて真剣に恋をしています。
相手からどう思われようとも自分の姿勢を変えません。
まだ終わっちゃいない。「私」があきらめない限りこの恋は終わらないんだ。
「私」の「あなた」に対する並々ならぬ執念を怖いほど感じます。
第7位 「シンデレラ」
7位にランクインしたのは「シンデレラ」。
2012年1月11日にリリースの12thシングルに収録されています。
戻ってこない王子様
今まで有難う 本当に大好きだったよなんて
冗談言える あなたじゃないって知ってるから
あたしは突然 魔法が解けたシンデレラみたい
今はまだ 思い出にできない
出典: シンデレラ/作詞:奥華子 作曲:奥華子
「あなた」から突然別れを告げられてしまった「あたし」。
午前0時に魔法の解けたシンデレラのように、恋愛の効力がなくなってしまったのです。
童話のシンデレラには王子と結ばれる幸せが待っています。しかし歌詞を読んだ限りでは「あたし」の王子はもう戻ってこないでしょう…
非情で容赦のない歌詞が、メルヘンじゃない、現実の恋の恐ろしさを伝えます。
見えるものにフィルターをかけないリアルな詞世界は、奥華子の魅力の1つではないかと思います。
第6位 「変わらないもの」
6位にランクインしたのは「変わらないもの」。
2006年7月12日リリースの4thシングル「ガーネット」に収録されており、奥華子の代表曲です。
思い出される青春
変わらないもの 探していた
あの日の君を忘れはしない
時を越えてく思いがある
僕は今すぐ君に会いたい
出典: 変わらないもの/作詞:奥華子 作曲:奥華子
この曲を聞くと過ぎ去りし青春時代を思い出すファンが多いようです。
仲間と過ごしたり、部活に励んだり、恋愛したり、クラスで団結して文化祭したり。
学生の頃って、実は人生の中で特別な時間なんですね。
大人になって同窓会に参加してみんなの顔を見ると、タイムスリップしたようで昔の思い出が蘇ってくることってありませんか?
それと同じで時間をさかのぼっていける名曲です。
第5位 「初恋」
5位にランクインしたのは「初恋」。
2010年3月17日リリースの10thシングルに収録されています。
ビターな初恋体験
あなたのことは何でも知ってると思ってた
不器用なことも 猫舌なことも 電話が苦手なことも
だけど私の知らないことがひとつだけあったの
あなたがもう私のことを好きじゃないということ
出典: 初恋/作詞:奥華子 作曲:奥華子
「あなた」にとって良き理解者になっていると思い込んでいた「私」。
2人を隔てる境界線なんて存在しないかのようでした。
しかし時の流れは2人の間に食い違いを生じさせていました。
他人から恋人へ進んだ関係は、悲しいかな、逆回転して恋人から他人へと戻って行きます。
初恋ですからテンションも上がり楽しい時間もいっぱいあったと思いますが、それだけに切なく苦い終わりでした。