Aimer【marie】歌詞の意味を解釈！なぜmarieに問いかける？数字と季節が表す意味を紐解く

「飾られた椅子」とは王妃としての地位ではないかと読み取れます。

ハプスブルク家の子女として生まれ持った高貴な身分のこととも考えられるでしょう。

それらは彼女の意思に関係なく、与えられたものでした。

彼女は生まれながらの地位に腰掛け、そこから離れることは考えられないことだったのではないでしょうか。

侮辱や中傷の中でもその地位を離れなかった彼女。

その中で何かを手に入れることができたのだろうかと問いかけているのです。

マリー・アントワネットは政略結婚でフランスに嫁いできました。

国境をこえて嫁ぐことは、彼女にとって大きな不安を抱え勇気のいることだったはずです。

2人が結婚した当初は、フランス国民からも祝され、彼女も歓迎されていたようです。

そして、彼女はフランス王妃らしくあろうと奮闘します。

しかし、貴族たちから反発による詐欺の濡れ衣をかけられ何かと中傷されてしまいました。

それらによって彼女はわがままで身勝手な王妃としてイメージが作られてしまったのです。

処刑の日、彼女は白い白衣に白い帽子姿で処刑台に立ちました。

その白いドレスが、彼女の悲しみを表しているのではないか、という歌詞に読み取れます。

最後のサビ部分の歌詞です。

マリー・アントワネットは、生まれながらに何もかも手に入れていました。

その栄華はフランス革命によって奪われてしまったのです。

しかし、本当はフランス革命以前から、貴族や平民からの侮辱や非難によって傷つけられていたのでしょう。

その日々の中で、これ以上自分が傷つけられることを恐れていたのではないでしょうか。

愛していたフランス国民から愛されることもないままに、革命によってその生涯を閉じてしまいます。

全てをなくした今際の際に、彼女は何かを手に入れることができたのでしょうか。

そう彼女に問いかけるように綴られた歌詞で結ばれています。

今回はAimerの「marie」の歌詞を読み解いてみました。

マリー・アントワネットの悲劇的で運命に翻弄された人生の悲しみが感じられる歌詞だと思います。

Aimerの印象的な歌声が、よりその悲しみを際立たせてくれるように感じられるので、ぜひ聴いてみてください。

「marie」が収録されているシングルの表題曲「春がゆく」はアニメ映画のタイアップがついています。

こちらは「春がゆく」の歌詞を考察している記事です。

ぜひご覧ください。

Aimerの名前はきいたことがあるけどおすすめの曲が分からないという人にはこちらの記事がおすすめです。

ぜひご覧ください。

美しいハスキーボイスで多くの人を魅了しているAimerの今後の活躍に注目です！