毎日を過ごしていく上で辛いことに出会うこともあるもの。

そんな中で心に傷がつくこともあるでしょう。

「撃たれて穴が開く」という表現は「捜査一課長」の刑事達のイメージも思い起こさせます。

彼らも事件や現実の壁にぶつかり、それでも折れない強い人達。

そんな強さを思い起こしながら、苦しい時に思い出すこと。

それが「合言葉」なのです。

「合言葉」とは、一体何なのでしょうか。

パワーをくれる「合言葉」の正体とは?

Singin' Now Singin' Out
立ち上がる時は皆
Shinin' Now Shinin' Now
誰よりもヒーローだ

出典: Singin’ Now/作詞:松尾レミ 作曲:GLIM SPANKY

「合言葉」の正体。

それがタイトルにもなっている「Singin' Now」なのでしょう。

Singin' は「Singing」、歌うことを略した形です。

歌い出せ!」と自分を鼓舞する言葉。

それこそが、ロックンロールを力にしてきた人すべての合言葉なのです。

想いを歌に乗せて歌い出す。

そうして立ち上がり歌とリズムにメッセージを乗せる。

何もせずに不満を口にしながら過ごすことは誰でもできます。

けれど立ち上がり、誰かに想いを伝えたり楽しみを与えようとする。

そうして動き出した人は、誰かを助けるヒーローに他ならないのです。

鼓舞し、背中を押してくれるようなこのフレーズ。

困難な事件にも挫けず、まさにヒーローでありつづける「捜査一課長」の物語も引き立てています。

不条理に負けない強さを

ロックンロールの力を信じて

いつも隠してる本音を乗せ
ロックンロールビートでタップタップタップ

出典: Singin’ Now/作詞:松尾レミ 作曲:GLIM SPANKY

ロックンロールは素直な心を音に乗せて叫ぶもの。

隠している本音やうまく伝えられないことも、ロックンロールは伝えてくれます。

ビートに乗せ、リズムに乗って踊りながら。

不平不満も秘密の想いも、ロックンロールは包み込んでくれる。

そんなロックという音楽への深い信頼と愛情が伝わってくる一節です。

自分の信念を貫く生き方

正気じゃないのは世間の方
泣き寝入りならばもうバイバイ

出典: Singin’ Now/作詞:松尾レミ 作曲:GLIM SPANKY

ロックンロールで本音を明かすことを歌った一節に続く歌詞です。

一般的には世間が正しく、ロックンロールは常識外れな音楽だと思われているのでしょう。

けれど本音を叫ぶロックンロールを信じるなら、言いたいことを隠す世間の方が正気ではないのです。

世間の圧力に負け、言いたいことも言えずに黙って悔しい思いを抱える。

そんな生き方はもうやめてしまえと、強いメッセージが伝わってきます。

この部分もまた、「捜査一課長」とのリンクが感じられる部分です。

どんな事件に対しても、決して屈せずに真実を見抜く刑事たちの姿。

その活躍に勇気をもらう人も多いことと思います。

まさに決して泣き寝入りしない、そんな刑事たちのドラマにぴったりの一節です。

立ち向かう君こそがヒーロー

動けない時こそ自分を励まして

どうしようばかり言って 
何もしないでいるなら
思い切って 叫んで この言葉を

出典: Singin’ Now/作詞:松尾レミ 作曲:GLIM SPANKY

困難の中にあるとき、すぐに対応できる人ばかりではありません。

どうしようと困惑してしまう人、どうしていいかわからず何もしない人。

あるいはどうにもならないと諦めて何もしない人もいるでしょう。

けれど、そんな時こそ「この言葉」を叫んでほしいと歌います。

「この言葉」、それは前に挙げた「合言葉」のこと。

合言葉とは仲間内の合図に使われるものです。

同じ合言葉を叫べば、どんなに離れていてもロックンロールを愛するもの同士の仲間なのです。

ヒーローを作るのは自分の心