桟橋に立つ 君の肩から
海鳥たちが飛び立ってゆく
ラットを握る 俺を見つめて
涙で何か話しかけてる
出航前のあわただしさに
そこだけ時が止まったようだ
心ひとつの海の仲間が
艫綱といて 船に乗る
江ノ島、三崎、大島越えて
新島、式根、三宅島まで
Sail on! 光進丸よ
俺を銀色の海へ誘え
Sail on! 光進丸よ
俺の夢のせて 海へ羽ばたけ
出典: 光進丸/作詞:松本隆 作曲:弾厚作
作詞はご本人かと思いきや、松本隆さん。
加山さんの船と海への思い入れを、見事に表現しているといえるでしょう。
曲はけっこうアップテンポで、たたみかけるように、でも語りかけるように歌われていきます。
ちなみに実際の「光進丸」は、3代目が2018年4月に原因不明の火災のため焼失。
失意の加山さんでしたが、テレビ出演時にこの火災は「人生のターニングポイント」と語ったそうです。
そして、この曲を船への感謝の思いを込めて歌い続けるとしています。
やはり強い若大将シリーズの7位~6位
第7位 夜空の星
「エレキの若大将」の劇中歌として使用されています。
この曲は加山さんが14歳の時に作曲した処女作ですが、そもそもはピアノの練習曲として作ったとのこと。
またレコーディングに当たっては、サビの部分をラテンのコード進行に作り直して臨んだそうです。
僕の行く所へ ついておいでよ
夜空にはあんなに 星がひかる
どこまでも二人で 歩いて行こう
恋人よその手を ひいてあげよう
約束しよう つなぎあった指を 離さないと
泣かないで君には 僕がいるぜ
涙なんてふいて 笑ってごらん
出典: 夜空の星/作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作
作り直したというサビの部分がとても印象的です。
当時はザ・ベンチャーズやビートルズの影響で、日本でもエレキブームの真っ只中。
この曲も「勝ち抜きエレキ合戦」でのバンド演奏というシーンで使われました。
間奏ではギターソロもたっぷり入り、当時のエレキサウンドを楽しむことができます。
また、加山さんが「FUJI ROCK FESTIVAL」に出演した際にもこの曲を披露。
若いオーディエンスにも「カッコいい」と受け止められていました。
第6位 蒼い星くず
たったひとりの日昏れに
見あげる空の星くず
僕と君のふたつの愛が
風にふるえて光っているぜ
君と別れたあの夜
思い出させる星ぞら
君の星はあんなに蒼く
どうして今宵はうるんでいるの
風よ伝えてよあの娘に
遠くはなれていようと
僕の想いはかわらない
どうぞ泣かないで
出典: 蒼い星くず/作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作
歌詞からはスキー場の広い夜空に無数の星くずが瞬いているのをイメージできるでしょう。
エレキサウンドに乗って演奏されますが、サビのコード進行が面白く、いま聴いても新鮮な印象です。
女性や若い世代も歌う5位~4位
加山さんの曲は他のミュージシャンの方にもよくカバーされています。
広い世代のミュージシャンから敬愛されていることと、楽曲が愛されていることには共通する魅力があるのでしょう。
ランキングにもそれが表れています。