ぼくの妹なら 愛ひとすじに
生きぬいておくれ 一人の人に
小さい頃 ぼくを慕って
駈けてきた君よ
それがこの頃 ぼくもまぶしい
美しい娘さ
涙うかべながら 打ち明けた恋
ぼくがついてるよ 幸せになろう
(台詞)
「よかったな! うれしいよ!
どんな事があってもくじけるなよ
ぼくの妹だろ」
出典: ぼくの妹に/作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作
嫁いでゆく妹にエールを贈る兄の心情が優しい言葉で綴られ、メロディーもしっとりと優しい調べです。
そして間奏では、いかにも“兄貴”らしい台詞が。
でも、カラオケでは女性にも歌われているようです。
「妹」に感情移入する人が多いのかもしれませんね。
また、結婚披露宴でもよく歌われていたようです。
第4位 お嫁においで
もしもこの舟で
君の幸せ 見つけたら
すぐに帰るから 僕のお嫁においで
月もなく淋しい 闇い夜も
僕にうたう 君の微笑み
舟が見えたなら
ぬれた身体で 駈けてこい
珊瑚でこさえた 紅い指輪あげよう
出典: お嫁においで/作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作
これも歌詞のモチーフは海と船(舟)。
ハワイアンのアレンジに乗せ、明るく伸び伸びとしたメロディーが魅力的です。
また、2015年にはPUNPEEさんによるリミックス【お嫁においで 2015 feat. PUNPEE】がリリースされています。
両方聴き比べてみるのも楽しいですよ。
カラオケでも愛唱されるTOP3
ここからはTOP3です。
男女を問わず歌い継がれている代表曲がランクインしています。
第3位 海 その愛(「若大将・湘南FOREVER」ver.)
オリジナルは1976年リリースの同名のアルバム収録曲。
意外にもシングルではリリースされていませんが、アルバムのヒットで広く親しまれるようになりました。
2012年にDL配信されたアルバム【若大将・湘南FOREVER】。
その中に新バージョンで収録されたこの曲も再び人気となっています。
海に抱かれて 男ならば
たとえ破れても もえる夢を持とう
海に抱かれて 男ならば
たとえ独りでも 星をよみながら
波の上を 行こう
海よ俺の海よ 大きなその愛よ
男の想いを その胸に抱きとめて
あしたの希望を 俺たちにくれるのだ
出典: 海 その愛/作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作
タイトルにも歌詞にも、海への思いがあふれています。
加山さん自身が、スケールの大きな曲にしたいとの構想を持ち、それが結晶した仕上がりに。
まさに加山さんのイメージどおりの世界を、岩谷時子さんが見事に歌詞に落とし込みました。
ピアノの弾き語りで静かに歌い出し、徐々に盛り上がる構成は圧巻です。
第2位 君といつまでも
1965年リリースの、加山さんの最大のヒット曲で、翌年公開の「エレキの若大将」の主題歌にもなりました。
劇中では、相手役の星由里子さんが初めて聴いたこの曲を、途中から一緒に歌い出します。
当時、この設定に観客は「!?」となりましたが、実は加山さん自身も「?」と思いながら演じていたとか。
娯楽映画ならではの演出ですね。