PVの内容は、主人公の友人が「ネットいじめ」で「投身自殺」してしまいます。

なんとなく彼女の異変を感じていたのに友人のために生きれなかった悔いの思いを伝えています。

PVの中では、主人公も知らなかった「いじめメールのメッセージ」を紹介しながら、誰にも相談できず「投身自殺」した友人の悲しみと主人公の切ない心に迫ってみます。

ある中学校で、実際有った「いじめ自殺事件」の概要

ある中学校で発生した出来事で、複数の同級生が体育館で男子生徒の手足を鉢巻きで縛り、口を粘着テープで塞ぐなどの行為を行った。

しかも、被害者宅を訪れ、自宅から貴金属や財布を盗んだ。

被害者は自殺前日に自殺を仄めかすメールを加害者らに送ったが、加害者らは相手にしなかった。男子生徒は、自宅マンションから飛び降り自殺した。

被害者の自殺後も加害者らは自殺した生徒の顔写真に穴を空けたり落書きをしたりしていた。 

学校と教育委員会は自殺後に、担任を含めて誰もいじめの事態に気付いていなかった、知らなかったと一貫して主張していた。

後の報道機関の取材で、学校側は生徒が自殺する6日前に「生徒が虐めを受けている」との報告を受け、担任らが対応を検討した事は認めたが、当時はいじめではなく喧嘩と認識していたと説明した。

学校側と監督する教育委員会も当初自殺の原因はいじめではなく家庭環境が問題と説明していた。 

1回目のアンケート 2回目のアンケートを実施し、「いじめの実態」を調査した。

学校側は1回目のアンケート調査と同様に事実関係の調査を実施せず、調査結果の公表もしなかった。また教育委員会には「新たな情報は確認できなかった」と報告し、本件の調査を終了した。

「軽蔑していた愛情」の歌詞を紐解く 

「軽蔑していた愛情」が本編の動画が削除されているため参考動画です。

*メッセージを見るための参考動画を張り付けています。 楽曲が始まる前に、PVの画面に彼女への「いじめメッセージ」が短時間流れます。

あんたの事好きな人間がこの世にいると思ってんの?? .. みんなあんたの事嫌いだから..

出典: https://twitter.com/ucicaian/status/318666349733888000

① 「友の死」

テレビのニュースが伝える
匿名で守られた悲劇も
携帯のメールを打ちながら
絵文字のような日常

大人は訳知り顔して
動機を探しているけど
ピント外れたその分析は
笑えないギャグみたい

出典: https://twitter.com/songof48bot/status/920289711763197953

陰湿ないじめのメールが特定の人にシェアされて、24時間逃げれない地獄に落とされていったのでしょう。

途中で、主人公の手書きの手紙を彼女は開きます。

“久ッ!!  最近あってないね。  病んでるらしいじゃん!?”

主人公は、彼女の異変に気付いていたのでしょう。でも会わなかったのですね。 

犯人は、匿名のメールで自分を守っているけど、人の心など慮(おもんばか)りもせず、陰湿な自己満足に陥っている。

大人は、マスコミが騒ぎだして、急にアンケート取ったり、分析したりして責任逃れに右往左往している。

② 「あきらめ」

偏差値次第の階級で
未来が決められてる
もう頑張っても
どうしようもないこと
ずいぶん前に
気づいてただけ
私たち

出典: https://twitter.com/E_chanBOT/status/931523057545392128

興味のないことに対する勉強を強要された時、なぜ、勉強しなければならないのかと先生にも親に聞いても何も応えてくれない。

自分の意志で、物事を判断していかなければ、生きていくことはできないと言いながら全部、中学受験・高校受験・大学受験も魔物のような『偏差値』で決められている。 人の個性など関係なく、単一の価値基準しかない。

自分で決めなければならないのに、自分ではなにも決められない。

ところが、主体性を喪失するなと口では言いながら、自分ではなにも判断させてもらえなかった悲しみを分かっているのだろうか?

③ 「変わらぬ愛」

軽蔑していた愛情
知らぬ間に求めている
孤独になんてなりたくない
抱きしめて欲しかった
誰かに・・・

出典: https://twitter.com/AKB48GIANTSbot/status/930704338263138304

彼女のさみしさが、主人公の心に迫ってきます。 いくら、親に訴えても分かってもらえない。担任に話そうとしても、体よく逃げられる。友達に話そうとしても、主人公をいじめの対象に引き込んでしまうから話せない。 彼女はいつも言っていた。“小さかったとき、優しくしてくれた亡くなったおばあちゃんが恋しい。いつも抱きしめてくれたおばあちゃんに、会いたい!”

④ 「お別れ」