Official髭男dism
Official髭男dismは2015年4月に、ミニアルバム「ラブとピースは君の中」でデビューを果たした4人組バンドです。
デビューしてから2年以上経っていますが、まだそこまで名が知れ渡っているバンドとはいえないかもしれません。
ライブハウスを中心に活動しているため、テレビでもあまり取り上げられていない気がします。
ですが、あまり知られていないだけで、実力も備わっており良い曲が沢山あります。そんなOfficial髭男dismの魅力を知っていただければ幸いです。
ちなみに「Official髭男dism」という一風変わったバンド名の名付け親は…?
ベースとサックス、そしてコーラスを担当している楢崎誠さんです。
特に深い意味は無いというコメントを出しています。
が、ヒゲの似合う年齢になっても今のままこのメンバーで音楽を作り続けたいという思いが込めたといわれています。
Official髭男dism「コーヒーとシロップ」
「コーヒーとシロップ」はOfficial髭男dismの2ndミニアルバム「MAN IN THE MIRROR」に収録されているアルバム楽曲です。
弱気になってしまいそうな心を支えてくれる楽曲になっています。社会人になったばかりの方にオススメしたい1曲です。
学生時代にもそれなりに嫌になることはたくさんあります。
しかし仲間がいて家族がいて乗り越えることができたのではないでしょうか。
会社員と学生がそんなに違うのかというと、実はそうでもありません。
しかし会社員にとって仲間はライバルと同義となり、家族と離れひとりで心の整理をつけなくてはいけないのです。
しかも明日の朝までにリセットするタイムリミットが切られます。
それが会社員と学生の違いではないでしょうか。
気になるMVは?
MVには女優の小川あんさんが出演しています。高畑充希さんに似ているという声もありますね。
小川あんさんは他に[Alexandros]の「ムーンソング」、井上苑子さんの「だいすき。」のMVにも出演しています。
Mr.Childrenの「彩」の歌詞にも、「コーヒーを相棒にして」という言葉が出てくるように、仕事にはコーヒーが付き物ですよね!
社会人の辛さが悔しさがよく描かれていて、見ている人に元気を与えるようなMVになっています。
コーヒー好きの人はブラックで楽しむというのが一般的な概念かもしれません。
ブラックコーヒーも良いけれど、ほんの少しだけのシュガーで表情を一変させるのもコーヒーの良さです。
エスプレッソと呼ばれるコーヒーは、あの小さなカップに3杯以上も砂糖を入れるのが本場では常識だといわれています。
カップの底にドロドロに溶け残った砂糖をスプーンですくって楽しむのがエスプレッソの醍醐味なのだそうですよ。
藤原聡さんは元銀行員!
ボーカルであり、全楽曲の作詞作曲を務める藤原聡さんは大学卒業後、約2年間地元の銀行で働いていました。
その頃の実体験が生かされた歌詞になっているのでしょう。追い込まれた時の心境が上手く書かれています。
近年AIの普及が著しく、〇〇のような楽曲を作って欲しいと頼めばAIが作ってくれるような時代はすぐそこまで来ています。
ですが、歌詞に関しては、作者の考えや生き方が全面に出てくるものなので、人が書いたものでなければ伝わりません。
藤原聡さんも銀行で働いていた間、きっと辛い思いをしていたのでしょう。
似た思いをしている沢山の方を救ってくれるような歌詞になっていると思います。
会社員としての日々の中で、辛い思いを抱え込んだ経験はきっと誰にでもあることでしょう。
そんな時「自分だけではないのだ」と気づかせてくれる歌に出会うと救われたような気がするものです。
カップの中の真っ黒なコーヒーが、今の自分の心の闇のように感じた時にふと聞きたくなる「コーヒーとシロップ」。
辛い気持ちを飲み干すしかない経験をしていない人などいません。
苦いだけの思いを抱え続けるより、甘さを加えて一息つくのも大切な処世術だと教えてくれているような歌詞が心に沁みますね。
歌詞解説
辛い思いを抱えたとき、人恋しくなるのは当たり前です。
そんな時、電話できる相手がいるだけでも幸せなのかもしれません。
辛い時は誰かにそばにいてほしい
今会いたいな 嫌なことあったから
そういって僕は真夜中 君を起こした
寒い夜だった ため息が白くなった
カップに注いだコーヒーは憂いを映した
出典: コーヒーとシロップ/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
嫌なことがあった時、それを話したいわけじゃ無くても、誰かにそばにいて欲しいと思う時がありますよね。
会社での失敗は引きずってしまうものです。失敗を慰めてくれる人が近くにいれば楽ですが、職場の関係は思っていたよりシビアだと感じる人もいるでしょう。
藤原聡さんも元銀行員ということで、数字が求められる世界だったと思うので苦労したことでしょう。
MVでは、ポストイットがコーヒーに溶けていくシーンがありますが、そこに映っていたように名刺交換、寝不足、電話対応、など苦労することは山ほどあります。
辛い時ほど口角を上げないと、と思っていても簡単なことではありません。知らぬ間に落ち込んでいたことをコーヒーに映った自分の顔が教えてくれるのです。
社会人としての挫折を味わった時に聞きたい曲
希望に燃えて社会人としての一歩を踏み出した時の元気さが吹き飛ぶような現実が待っているものです。
それでも頑張ると口では言えてもなかなか難しいものです。
「自分がいなくても会社は何も変わらない」と思ってしまった経験は誰でもあるかもしれません。
たとえば何十年先に偉くなれたなら
そしたらこれでよかったと笑えるんだろうか
たとえば明日僕が会社を休んだなら
そしたら代わりはいるさと笑いだすのか
出典: コーヒーとシロップ/作詞;藤原聡 作曲:藤原聡