彼女と別れてしまった主人公

一人じゃもう生きていけない こんな不幸な
幸せをあなたが僕にくれた夜
そばにいた時間だけ
増えた思い出は
未来の涙に変わった

出典: 透明少女/作詞:河邉徹 作曲:杉本雄治

ここではシーンがガラリと変わり、主人公が一人でいる様子を描いています。

結局彼女のことを救うことができず、別れることになってしまった主人公。

きっと別れた直後なので「一人じゃもう生きていけない」という言葉が出てきているのでしょう。

本当に彼女が大好きで、彼女は自分にとってかかせない存在だと思っていたようです。

だから、失恋のダメージは相当大きかったのだと思います。

付き合っていた時は、とても幸せな気持ちを味わうことができました。

しかし、別れたせいで気持ちはどん底へと落ちてしまい、不幸を噛みしめています。

彼女と出会わなければ、幸せな気持ちも、不幸な気持ちも味わうことはなかったのでしょう。

だから「不幸な幸せ」と表現しているのだと思います。

楽しい時間を過ごした過去の思い出。

しかし、これから先の未来はその思い出を振り返る度、涙が溢れてしまうと綴っています。

2番~ラストの歌詞

彼女は一人で問題を抱えていた

(時がくるよ)
通り過ぎた時間に 僕らがまだいるようで
(気付いてたんでしょ?)
ずるいよ
出会わないままならよかったのに

出典: 透明少女/作詞:河邉徹 作曲:杉本雄治

彼女に何かしらの問題が発生したせいで別れてしまった2人。

主人公はギリギリまでその問題に気付くことができませんでした。

しかし、彼女の方は前々からその問題について分かっていたのでしょう。

主人公のことを悲しませてしまうから、問題のことをギリギリまで言わなかった彼女。

しかし、彼女一人で問題を抱えていたことに対して「ずるい」と主人公は思っているようです。

彼女の力になれないまま別れて後悔する位なら、出会わない方がマシだったと感じているのでしょう。

彼女が抱えている問題を知った夜

一人じゃもう生きていけない こんな不幸な
幸せをあなたが僕にくれた夜
叶わない願いでも
僕は声にした
別れが来ませんようにと

出典: 透明少女/作詞:河邉徹 作曲:杉本雄治

彼女がいなくなってしまって、絶望を抱えている主人公。

「不幸な幸せをあなたが僕にくれた夜」は、彼女が抱える問題を知った夜のことを指しています。

問題を解決するにはもう手遅れで、2人に残された道は破局しかないことを知ったのです。

それでも、主人公はその現実を受け入れることができませんでした。

そして彼女との別れが来ませんようにと、必死に願ったようです。

しかし、その願いが報われることはなく、2人は別れてしまったのでしょう。

彼女と別れた日

繋いだ手と手が ほどけて離れた
僕しか見えない“透明”な光
目が合って 微笑んだ
あなたは“思い出”

出典: 透明少女/作詞:河邉徹 作曲:杉本雄治

ここでは、彼女と別れた日の様子を描いています。

お互いに好きな気持ちを捨てることができない2人。

別れる最後の最後まで、一緒に手を繋いでいたことが分かります。

しかし、いつまでも手を繋いでいてもダメだと思い、2人は手を離したのでしょう。

「“透明”な光」とは、彼女のことを指しているのだと思います。

主人公だけに優しく微笑んだ彼女。

だから「僕しか見えない」といっているのだと解釈できます。

しかし、優しく微笑んでくれる彼女にはもう会えないのです。

彼女と過ごした時間は全て「思い出」になってしまいました。

一人ぼっちの主人公

一人じゃもう生きていけない こんな不幸な
幸せをあなたが僕にくれた夜
二人歩いた 星空の道 霞む朝焼け
一つだけ揺れるブランコ
行かなくちゃ

出典: 透明少女/作詞:河邉徹 作曲:杉本雄治

彼女と別れてしまい、一人ぼっちになった主人公。

以前、彼女と一緒に歩いた夜道や、朝焼けが見える思い出の道を、一人で歩いていきます。

そして、歌詞の冒頭で登場した公園のブランコにやってきたようです。

失恋の傷がまだ癒えないので、彼女との思い出に浸っていたいのでしょう。

しかし、思い出に浸るだけでは、いつまで経っても前進できません。

主人公は「行かなくちゃ」という言葉を自分自身に言い聞かせています。

彼女への「愛」を抱いたまま…