七色のアーチ
明けて七色のアーチを描いている
幾重の願いは瞬いて消えてくから
離さないで
離さないで
離さないで
出典: Water Lily Flower/作詞:山内総一郎 作曲:山内総一郎
進もう
暖かいコーヒーを飲もう
さあもう進んでくんだろ
昨日を追っているよりも
明日を待っているよりも
出典: Water Lily Flower/作詞:山内総一郎 作曲:山内総一郎
ひとまず映画の登場人物である2人の女性に向けて「今を生きよう」と語りかけています。
過去にも未来にもこだわりすぎず、前を向いて進もうと。
しかしフジファブリックといえばどうしても影の主役が思い出されます。
映画の内容にぴったり合った主題歌であることは間違いありません。
ただダブルミーニング的にフジファブリックとしてのメッセージが込められている気がします。
先送りにしていた「離さないで」の意味とともに深掘りしてみましょう。
「離さないで」の真意とは?
ここから先はまったくの独自解釈。
「Water Lily Flower」はやはり追悼歌なのではないでしょうか。
2009年に急逝されたフジファブリックの初代ボーカリスト志村正彦さんに捧げるという意味です。
そう思い描いているファンも多いでしょうが、これも私の想像になります。
実際に追悼歌の意味合いがあるとしても、現メンバーの3人は恐らく明言されないでしょう。
言わずもがな、推して知るべし、暗黙の了解。そんなところでしょうか。
2019年がデビュー15周年となるフジファブリックとしては先に進むための大事な一歩。
この解釈が正しいかどうかは確かめようがありませんが……。
何を離さないで欲しい?
では「離さないで」という歌詞はどういう意味なのでしょうか。
こちらについても独自解釈になりますが、離さないで欲しいと願っているものは命や心。自分。
あるいは友情や愛情。「紛れもない今」という瞬間などが考えられます。
過去や未来への願いにしばられていると今がおろそかになりかねません。
そうならないように「今を大事にして!」ということ。
あるいは志村さんという輝きを忘れずにそれでも進むから離れずに応援して!とも受け取れます。
正解はわかりません。それぞれに想像を膨らませてくださいませ♪
最後に
映画『ここは退屈迎えに来て』ではフジファブリック初期の名曲「茜色の夕日」も流れるとか。
劇中、意外な形で流れる彼らの初期の名曲「茜色の夕日」が、それぞれにやり場のない思いを抱える人々をエモーショナルに染め上げる。
出典: http://taikutsu.jp/about.php
『茜色の夕日』の切ない歌詞に注目!フジファブリックの美しいバラード楽曲! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
"スルメ曲"と呼ばれ、根強い人気を持つフジファブリック初期の名曲、『茜色の夕日』。この曲を書き、インディーズの時から歌い続けたのは、若くしてこの世を去った市村正彦だった。 息苦しさの中で、彼がもがきながら求めた"茜色の空"の向こうには、どんな景色が広がっているのだろうか。
初代ボーカリスト志村正彦さんについてはこちらの記事をどうぞ。
フジファブリック志村正彦の友人たちと語る名曲「若者のすべて」 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
聞いた人をたちまち虜にするフジファブリック。2004年にメジャーデビューを果たし、2009年12月24日まで素晴らしい音楽を創り続けた志村正彦の母校で行われた「路地裏の僕たち上映会」を突撃取材!! 志村正彦さんの友人にフジファブリックの名曲「若者のすべて」の真相秘話や、学生時代のエピソードなどを聞いちゃいました!!