【蒼く 優しく/コブクロ】隠された歌詞の意味を徹底解釈！ドラマ主題歌の今作のコードを紹介♪

この歌詞の語り手は、かつて描いた夢を一旦諦めてしまったんですね。

"あのとき諦めていなかったら、今の人生はどう変わっていただろう？"

大人であれば1度は考えたことがある問いかもしれません。

彼は自分の意志で夢を諦めると決めました。

だけど、現実は鍵が錆びそうな程たくさんため息をついてしまう毎日。

夢を抱いていた自分はどこか別の場所で、今の自分を待っているような気がしています。

夢と一緒に本当の自分さえ捨ててしまったように思っているんですね。

希望に彩られて、空は萌え出る若草のように鮮やかに見えていた過去。

夢とともに歩む道を選ばなかったとしても、そのときに選んだ道は今の自分に続いています。

気持ちは行き止まりのように感じていても、実際は行き止まりだったわけではないのです。

何度失敗しても、夢を描き続けている限り夢は終わりません。

だけど、成功してもそこで終わりじゃない。いつもの生活が続くように、夢も続いていくのです。

それって意外と過酷なことなのかもしれませんね。

一度勝つのは簡単でも、そこで終わってしまったらただの"一発屋"。

勝ち続けることは大変な努力と労力、困難を伴うものなんです。

道は果てしなく、ゴールがどこなのかわからなくなってしまうことだってあるかもしれません。

でも、引き返すということはすべてを諦めて捨ててしまうこと。自分を高く維持するためには、引き返すという選択肢はもう無いんです。

さて「蒼く優しく」はどうして「青」ではなく「蒼」という漢字を使っているのでしょうか？

「蒼」というのは「青」が指すような一般的なブルーとは異なります。

本来は草が生い茂る色を指すそうですが"顔面蒼白"という言葉にも使われるように"生気が無い、くすんだ色"を表す漢字でもあります。

「蒼く優しく」では、夢と同時に生気を失った人の心情が描かれています。それを表すのに「蒼」という漢字がピッタリだったのかもしれませんね。

私が「蒼く優しく」の歌詞をきちんと読んだとき"1番と2番逆じゃない？"と思いました。

というのも1番のサビでは「今ここに続いていた」と"ゴールに到達している"のに、2番のサビでは「今どこに」と"見失っている"からです。

見失ってから、探して、ゴールに到達する、という順序ならわかりやすいのですが…。

ところで「蕾」の大ヒットを受けて、コブクロのメンバー小渕健太郎さんは一つのゴールに到達した気持ちになったそうです。

その後、また自分を探すところから始めようと作った楽曲が、この「蒼く優しく」なんだそうです。

この話を知って私は納得しました。

「蒼く優しく」には、コブクロが「蕾」の発売で体感した1つのゴールと、それ以降の自分探しが反映されているのだと思います。

「蒼く優しく」はギターコードも公開されています。

難易度は低めなので、気持ちよく歌いあげたい曲を探している方はぜひチャレンジしてみてくださいね。