松田聖子の「制服」ってどんな曲??
「赤いスイートピー」のB面!
作詞は松本隆、作曲は呉田軽穂。呉田軽穂は松任谷由実のペンネームです。つまり呉田軽穂=松任谷由実。歌詞と曲が悪い訳ありません。
その証拠に「カントリー娘。」や「ガガガSP」など多くのアーティストにカバーされています。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E3%81%84%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%BC
「制服」は「赤いスイートピー」のB面の曲なんですね。B面って意味は分かりますか?今ではB面なんて言葉はレコードの需要の消滅ともになくなってしまいました。
昔のレコードのシングル盤は、片面にしか音が収録されていないCDとは違って、裏表のどちらともに曲が収録されていました。
裏表をひっくり返してレコードプレーヤーにセットしないといけなかったのです。シングルのメインの曲はA面、おまけの曲がB面という扱いです。
つまりB面の曲はA面にくらべて日陰の存在で、あからさまにクオリティーの低い曲が入っていることもありました(笑)。
しかし、この「制服」はB面でありながら、A面としても十分通用するハイクオリティーの名曲です。
「赤いスイートピー」の方が知名度はありますが、実は「制服」もファンの間では大人気な曲。
というのも、『Another Side of Seiko 27』というファン投票で曲目を決定したアルバムに収録されています。普通はシングル曲のA面の曲に投票が集中しますよね。
その曲を押しのけて収録されたということから、いかに支持が高いかということがわかりますよ。
それでは隠れた名曲「制服」の世界を見ていきましょう!
「制服」の映像をチェック!弾ける「制服」としっとり「制服」どっちが好き??
Youtubeでチェック!
ここでは2つの「制服」の映像をチェックできます。
一つはコンサートのライブ映像。力強いバンド演奏で歌う「制服」。バンドに負けまいとする松田聖子の歌声がホールに響き渡ります。
観客の心を鷲掴みにしているのがよく分かる映像です。弾ける「制服」ですね♪
もう一つは伴奏はピアノのみの映像。松任谷正隆のピアノがそっと歌により沿います。しっとりと歌い上げる「制服」ですね。
このバージョンはじっくりと松田聖子の声を味わうことができます。ピアノと声だけですので、ごまかしが効きません。松田聖子の息遣いが聞き取れますよ。
「制服」の歌詞の意味をチェック!
歌詞を深掘り
卒業証書抱いた
傘の波にまぎれながら
自然にあなたの横
並ぶように歩いてたの
出典: 制服/作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂
卒業式の描写の歌詞ですね。気になっている異性に気づかれないようにそっと近づいていきます。
「傘の波」ということは雨が降っているのでしょう。淡い恋心とともに雨の卒業式って記憶に残りますよね。
横に並んで歩いています。距離を測りながら歩く様子が目に浮かびます。付かず離れずといった感じ。
ドキドキ感が伝わってきますよね!
四月からは都会に
行ってしまうあなたに
打ち明けたい気持ちが・・・
出典: 制服/作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂
大学入学でしょうか?就職でしょうか?「あなた」は四月には遠くの街へ行ってしまうのです。
ずっと秘めていた気持ちを告白したいようですね。でもどうしようか?と何度も迷う様子が分かります。
並んで歩きながら何度も口から言葉が出そうになってはやっぱり口を閉じます。
でもこのままでいいの
ただのクラスメイトだから
失うときはじめて
まぶしかった時を知るの
出典: 制服/作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂
「好き!」と告白したいのですが、できません。今は絶好のチャンスなのになぜでしょうか?
「でもこのままでいいの」と言っています。告白しても振られてしまう可能性もありますし、もし成功しても四月からは離れ離れです。
成功する確信があれば告白していたでしょうが、確信がなかったのかもしれませんね。
私の他に好きな人がいることを知っていたのかもしれません。
自分が傷つかなくて済む「クラスメイト」のままを選んだのです。
「あなたがいなくなる」という現実を実感して初めて、「一緒に過ごせた日々の大切さ」を思います。
あなたと過ごしていた何でもない普通の日々が、実は「輝いていた毎日」で幸せの瞬間だったということを。