星野源「Crazy Crazy」の歌詞ページ♪シングルリリース情報はこちら

くも膜下出血からの復帰後に作られたこともあり、過去の自分に囚われず今生きているこの世界をどのように生きていこうかという前向きな導入部分から始まっていきます。

冴えない少年時代を過ごした星野源ですが、それを乗り越えることができたのは、クレイジーキャッツの明るさがあったからだそうです。これにだいぶ励まされたとのことです。

そして、楽曲制作にあたって「Crazy」という言葉が浮かんだ時に星野源は「Crazy Crazy」をクレイジーキャッツの曲にしようと考えました。

つまりずっと支えられていたクレイジーキャッツはすでにこの世には存在しないけれど、その思い出はこの胸の中に大切にしまってあって、いつでも思い出して明るい気持ちになれるんだというポジティブな歌詞が綴られています。

クレイジーキャッツは日本を代表するコメディバンドで、数多くのコミックソングを世に送り出しました。

そんなクレイジーキャッツに救われた恩返しのように彼らへの敬意が感じ取れます。

冴えなかった少年時代だけでなく、病気療養中も相当精神的に参っていたのではないでしょうか。

元気になった今、とにかく明るく笑って過ごしたいんだ、という気持ちが存分に表現されています。

銀幕とは昔の映画のスクリーンを意味します。クレイジーキャッツは喜劇映画も制作していました。星野源はそれを観て救われていたのでしょう。

ここはクレイジーキャッツでも特に有名なメンバーである植木等と谷啓への敬意が表れています。

2人の名前から1文字ずつ取った「等」「谷」を歌詞に盛り込むことで、よりクレイジーキャッツを意識した楽曲に仕上げています。

再びサビを繰り返し、明るく笑って過ごしたいという気持ちをさらに強めています。

そして、「笑い」は時に「波」で表現されることがあります。そんなボケて突っ込んでの駆け引きを、寄せては返す波に例えているように感じます。

つまり波の音は笑い声であり、そんな笑いを引き起こす「海」を担うのは「お客さん」ではないでしょうか。燃えるように笑いの波が起き、お客さんの頬が熱気で赤らんでいく様子が想像できます。

最後は「心踊れ」「ふざけた場所」「頭揺らせ」と、とにかく心の赴くままに楽しもうという気持ちが前面に表れた歌詞になっています。

そして、大人になってもずっと胸の中で自分を支えてくれる歌声を大切にしていこうという気持ちが感じ取れる締めくくりになっています。

いかがでしたか？

まさにタイトルの通り、クレイジーキャッツへの愛がたくさん詰まった歌詞になっていました。

音楽も映画も作品として世に残り続けます。クレイジーキャッツの活動に支えられてきた星野源。これからは自身の活動で誰かを救っていくのではないでしょうか。

何も考えずにとにかく元気になりたい、そんな時におすすめの1曲になっています。