「塩の柱」、これも聖書のエピソードからでしょう。
いわく、かつて映画と繁栄を極めた町ソドムとゴモラでしたが、風俗の乱れや不道徳、非情な住民たちに加味が怒り、死海に沈められたというお話。
その物語の中でロトとその家族は命からがら逃げだしますが、神の「決して振り返ってはいけない」という言いつけに反した妻は塩柱にされてしまったのです。
別れるときに背を向けることは、ある意味では相手に全幅の信頼おくことでもあり、時には難しくもあります。
たとえば休戦(停戦、終戦)協定を結ぶとき、休戦(停戦、終戦)の証にすべての武器を放棄することは、いまだに世界のどの国でも叶ってはいません。
だからこそ別れる時こそ、相手を信じ、自分を信じ、振り返ってはならないという歌詞です。
バイバイこんな日もこれで最後だ どうかこれ以上何も言うな
あんな指切りはしたくなかったよ それは僕だけかもしらんが
このまま行こう あの日の思いを 引きずりながらそれでも行こう
来世の向こう 生まれ変わって 出会えるときはよろしく願う
出典: Neon Sign/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師
どうあっても修復できない仲があり、何をしても取り戻せない絆がある。
それを知って人は初めて、他人を心から大切にできるようになるのかもしれません。
そんな人と人の絆を、夜景(Neon Sign)の下に見たのかもしれません。
終わりに
いかがでしたか?
物語性を深く感じる米津玄師の作詞世界ですが、この曲は特に彼の信念のようなものを感じる1曲。
乗り越えられない悲しみや苦しみもあるからこそ、生きることは美しい。
そういわれているような気分です。
ではまた次回!
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