BTS【Black Swan】歌詞の意味を和訳付きで徹底解説!放っておいてほしいと歌う理由は…?の画像

천천히 난 눈을 떠
여긴 나의 작업실 내 스튜디오
거센 파도
깜깜하게 나를 스쳐도
절대 끌려가지 않을 거야 다시 또
Inside I saw myself, myself

出典: Black Swan/作詞:Hyo Won Kang, Nam Jun Kim, August Rigo, Vince Nantes, Clyde Kelly 作曲:Hyo Won Kang, Nam Jun Kim, August Rigo, Vince Nantes, Clyde Kelly

シュガによる4番の歌詞になります。

「ゆっくりと僕は両目を開く

僕は自分の職場にいる つまり僕のスタジオさ

荒波だ

心暗く僕のそばを過るのさ

でも僕は再び波に持ってゆかれたりはしないよ

心の内側

僕は自分自身を見たよ 僕自身をね」

僕はいよいよ回復しました。

なぜ回復したのかというと深い淵で「my self」を発見したからです。

自分という根拠は何かを見つめたときに音楽家としての自身の姿を再発見したのでしょう。

目を開いて辺りを見渡すといつものスタジオがそこにあります。

これは舞踏家でしたらダンス・スタジオに置き換えられるでしょう。

そして僕はこのスタジオこそ自分の職場であると自覚できたのです。

先ほどまで音楽が何も心に引っかかってこなかった僕の奇跡の復活。

音楽家にとって音楽とは外気を揺らすものだけではなく自分の脳内や体内にもあるものです。

音楽家は脳内で新しい音楽を想像・創造できるからこそ作曲という行為ができます。

外の世界の音楽に心揺れないときは自分の奥深くまで潜ってしまおう。

そこで「my self」という歴史を持った音楽に触れればいいのです。

この経験を経て僕は音楽家廃業のような危機的な状況を乗り越えました。

どこまでブルーな心境が歌われるのか心配になった「Black Swan」。

しかしきちんと僕が救済されたことで曲の印象も変わってきます。

「Black Swan」は確かに沈鬱な雰囲気の楽曲ですが希望と再生の歌だったのです。

最後に 希望と再生の歌に学ぶ

僕はもう揺るがないから

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귓가엔 빠른 심장 소리만 bump, bump, bump
두 눈을 뜨고 나의 숲으로 jump, jump, jump
그 무엇도 날 삼킬 수 없어
힘껏 나는 소리 질러

出典: Black Swan/作詞:Hyo Won Kang, Nam Jun Kim, August Rigo, Vince Nantes, Clyde Kelly 作曲:Hyo Won Kang, Nam Jun Kim, August Rigo, Vince Nantes, Clyde Kelly

Vとジンによるプレコーラスです。

「心臓の鼓動が僕の両耳の中でゆっくり鳴る

バンバンバンってね

両目を大きく開いて僕の森を見つめるのさ

跳ねろ 跳ねろ 跳ねろ

どんなものも僕を飲み込むことはできない

力の限り 僕は大声で叫ぶのさ」

一瞬だけリフレインかなと思うでしょうが指示内容はまるで違います。

もう僕の心は閉ざされることはないのです。

自分の森というのは客席を埋めるオーディエンスかもしれません。

いつものように歌い跳ねて踊ることで心を高いところまで持ち上げます。

ここまでくるといつもの自信にあふれたBTSのメンバーの姿が描かれるのです。

大団円であってよかったと思わされます。

多くのファンはヘルプレスな展開であったなら悲しみに沈んでしまったでしょう。

希望と再生の歌である「Black Swan」は汚れた経験を積みましたがきちんと羽ばたけます。

白鳥といえば水面を優雅に浮かんでいる姿をまず思い浮かべるでしょう。

しかし遥かシベリアから4000キロ近い距離を飛んでくる存在です。

音楽家もライブツアーという長旅の中では抑鬱という障壁があるのかもしれません。

しかし自信の根拠は「my self」にあるし、そいつは自分の奥底の深い淵にいるのだと歌います。

さあ、いよいよクライマックスです。

実はすでにご紹介した箇所がリフレインされます。

繰り返しになりますので大事な箇所だけ抜粋してご紹介いたしましょう。

多くの問いかけを残して

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Do your thang
Do your thang with me now
What’s my thang?
What’s my thang? Tell me now
Tell me now
Yeah, yeah, yeah, yeah

出典: Black Swan/作詞:Hyo Won Kang, Nam Jun Kim, August Rigo, Vince Nantes, Clyde Kelly 作曲:Hyo Won Kang, Nam Jun Kim, August Rigo, Vince Nantes, Clyde Kelly

ジンとジョングクによるアウトロです。

歌詞自体はジミンによるイントロと同じですし、この箇所はすでに何度かリフレインされました。

ただ、「my self」を発見して自信を取り戻した後ですから歌詞のニュアンスは変わってきます。

「君がすべきことをするんだ

さあ、僕と一緒にいますぐ君がすべきことをしよう

僕がすることは何だろう

僕がすべきことは何かをいまこそ教えて欲しい

いますぐ僕に伝えてよ」

もう僕はこの答えを自分自身でも分かっています。

あくまでも音楽に奉仕することですし、君のために歌うことが僕のすべきことでしょう。

僕はこの答えを君の口から聴きたいと願っています。

迷っているからではありません。

それでも君から頼まれて歌うことこそが僕の使命ですからこの手順は省けないのです。

「Black Swan」の途中までの僕は放っておいてくれよという思いを露わにしていました。

自分の中に深く潜って「my self」を発見するのに外野からの意見は邪魔だからです。

しかし発見した「my self」が君のために歌えと僕を刺激します。

誰かの愉しみになるために身を削るのがアーティストやエンターテイナーというものでしょう。

もう迷いがないのですからこのままBTSはさらに素敵な歌を届けてくれるはずです。

しかし「Black Swan」に見られたような逡巡や迷いというものがなければ彼らの歌はまだ若いままでしょう。

BTSは「Black Swan」のような悩みを経験したからこそ大人のアーティストとして成長できました。

今後のBTSが届けてくれる歌詞の内容もさらに深くなってゆく可能性があります。

アーティストが自身の成長を作品に反映させるのは当然のことです。

問われるのは私たちリスナーの方かもしれません。

BTSとともにどこまでも進化・深化して、優しい人間に成長することが大事でしょう。

そして思考実験として自分自身に問いかけてみてください。

「自分は2回死ぬだろう。最後の死は肉体的な死だ。さて、自分にとって最初の死の瞬間は何だろう

その最初の死の瞬間は生きている間に訪れることです。

マーサ・グレアムはそれを踊れなくなる瞬間と答えました。

BTSはマーサ・グレアムの言葉に倣って、自分たちなら音楽への愛を失うことだと歌いました。

私たちはそれほどまでに人生に賭けているものがあるのかを問うてみることは大切なことです。

せっかく生まれてきたのですから、何かひとつでもこのために生きたと思えるものが欲しいでしょう。

「Black Swan」はBTSの苦悩を歌いましたが、私たちにも重い課題を突き付けてくれるのです。

人生の苦悩と希望と再生の歌「Black Swan」から多くのことを学びたくなります。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

OTOKAKEとBTSの軌跡

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OTOKAKEにはBTSの関連記事がたくさんあります。

中でもそれがどうしたと開き直りながら世界を作り上げてゆく楽曲の記事をご紹介しましょう。

So what」という楽曲でハウス・ミュージックがベースダンス・ナンバー。

スターは毀誉褒貶、様々な評価がされるものです。

そうした評価に「So what」と答えながら前へ進むBTSの姿が鮮烈でしょう。

この曲の歌詞を和訳しながら、その意味を深堀りした記事になっています。

是非ご覧ください。

BTSが2018年に発表した「So what」は誰に何をいわれようとも気にしないでゆこうと歌ってくれます。スター故に悩まされることがあろうとも前へ進んでゆくBTSらしい楽曲です。歌詞を和訳してこの曲の魅力に迫りましょう。

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