大切な聖歌 それぞれにあるんだ
寄り添う心に いつまでも響く
もしも倒れそうなら この声で支えたいんだ
何度でも歩き出せるように
出典: SEIMEI/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
日本ではあまり馴染みのない「聖歌」という言葉。
キリスト教における宗教歌を意味します。
教会では信仰の一環として皆が一緒になって「聖歌」を歌う…。
こうすることで、信仰心はより深まっていきます。
ここでは、「宗教=信じるもの」として解釈していきましょう。
そして「歌=思想」という意味なのだと思います。
つまり、自分の信念を貫いて生きていこうと促しています。
文字通り「心に響く歌をいつまでも大切にする」という意味も掛け合わせていると思います。
そして、この「SEIMEI」がリスナーの「聖歌」となることを願っているのでしょう。
また、「SEIMEI」が東京2020オリンピック聖火ランナー募集のテーマであると前述しました。
「聖歌」という言葉を「聖火」に置き換えても、意味が成り立ちますね。
祖先から引き継いできた命の灯こそが「聖火」といえます。
あなたは孤独じゃない
Wow oh… 誰も迷いながら
Wow oh…
出典: SEIMEI/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
ここでの「Wow…」と繰り返すメロディは、皆で歌うことを意識しているのだと思います。
一緒に同じ「聖歌」を口ずさもう。
そう投げかけている印象を受けます。
そして「誰も」という言葉に注目しましょう。
迷っているのは君だけではない。
決して孤独じゃない。
皆一丸となって未来へと進もう。
この短いフレーズにはこのような意図が隠れてるのだと思います。
未来へと繋ぐ命
この夢は空へ この身体は大地へ
いつの日か還ってゆく
僕らはどんな 未来をあなたに
渡すことができるだろう
出典: SEIMEI/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
もう一度、大樹を想像してみましょう。
枝が立派に生い茂り、幹が上へと成長する。
これを夢を空へ届けると表現しています。
夢という枝木を支えるために、強固な根っこを地中に育てる。
これを自分の身体が大地に根付くと表現しています。
そして、いつか大樹は朽ち果て地へと還るでしょう。
同じように私たちもいずれは寿命を全うして、次の世代が生きる土台として還ります。
生きる意味を考えたことはありますか?
なぜ人は幸福を追求するのでしょうか?
それは、将来を生きる世代へ幸福をバトンタッチする使命を、遺伝子で背負っているからだと思います。
自分自身のみならず未来の誰かのために生きている。
そう考えることで、今の自分にできることは何なのか模索する原動力が生まれます。
その一歩には大きな意味がある
灯されたSEIMEI/生命 そう辿り着けるさ
受け取った光は 絶えずに続いていく
さあ一歩踏み出そう 伸びしろはきっと無限大
不可能の壁なんて超えてゆけ
出典: SEIMEI/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
聖火ランナーのように命の灯を繋いでいく。
そんな幻想的な光景を歌っています。
何気なく生きていると、この「聖火」の存在すら忘れてしまうでしょう。
「SEIMEI」という「聖歌」がそれに気づかせてくれます。
一歩を踏み出すことの意味は想像以上に大きいはず。
なぜなら、幾多の人の願いがその「聖火」には宿っているから。
迷うことがあっても最後まで走り抜けてほしい。
そんな願いがこの楽曲には込められているのだと思います。
最後に
「SEIMEI」の壮大な世界感はいかがでしたか?
悩んでしまったとき、思い返すと目の前の辛い事柄に心を囚われてしまっている気がします。
「SEIMEI」のように広い視野で考えることができると、ちょっとずつ前向きになれるのではないでしょうか?
まさに辛い時も支えてくれる「聖歌」のような存在ですね。
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