優しい君とそうじゃない私

少し小さな瞳 その奥に映るのは優しい世界と
それをくり抜いた私 
どんな小さな棘も すぐ抜いてくれる君に
もたれたまま眠りこけて 気づけば歳を重ねた

出典: オレンジ/作詞:津野米咲 作曲:津野米咲)

君は優しい性格の人物なのでしょう。

優しい人だから君の映る世界は優しさで溢れていると私は思っています。

けれど、私は優しくない。

「君の映る世界では、私は異質なモノなんだよ。」といいたげな私。

また私は、他の人からしたら気にしない、小さな棘のある言葉や行動に傷つきやすい繊細な心の持ち主であると考えられます。

私は心に小さな棘が刺さる度に自信を失うけれど、君が私の小さな棘を一本ずつ優しく丁寧に抜いてくれる、私を癒してくれる存在なのでしょう。

もたれたまま眠りこけてしまうくらい君に心を許している私が想像できます。

私自身の存在意義とは?

違う違うそんなんじゃない
じゃあ私ってどんなんなんだよ
ぐるぐる目が回る 君がいないと

出典: オレンジ/作詞:津野米咲 作曲:津野米咲)

なぜ人は生きるのか?

日々忙しなく生きている人たちは、あまり考えたことがないテーマかもしれません。

しかし、自分から「大切な何か」を失われてしまった経験をしたことがある人たちは、何度も考えたことがあるテーマなのではないでしょうか。

「なぜ生きるのか?」

つまり、「生きることがつらい」と思ってしまうのです。

私は君と一緒に過ごすことで生を実感することができ、君から離れてしまうと私は空っぽになってしまうと感じていると思われます。

「何者でもなくなってしまう私」に恐れを感じているのではないでしょうか。

「生きる意味」について考える私ですが、結局考えても、君がいることで私自身の存在意義が見いだせるという答えにたどり着く。

私自身の存在意義について思考を働かせているのではないかと考えられます。

思い出は儚い

支えあった二人

ほんのわずかな気持ち それだけで大丈夫
優しい世界を交換こし続けよう

出典: オレンジ/作詞:津野米咲 作曲:津野米咲)

君の優しさとは別の優しさを持つ私。

二人だけでも小さな優しさをお互いにGIVE&TAKEすれば生きていけると私は思っていたのでしょう。

「君の小さな優しささえあれば私は大丈夫、安心できる。」

私は君に絶大な信頼を持っていたのでしょうね。

お互いの優しさを交換こし続けたことは、君と私が二人で支えあった思い出なのでしょう。

君と私は良き理解者だったと考えられます。

嫉妬してしまうんだよ、君に。

どんな小さな嘘も つけっこない君が
羨ましくて嫌になっちゃって どうでもいい嘘を重ねた

出典: オレンジ/作詞:津野米咲 作曲:津野米咲)

良き理解者であった二人でしたが、私は、嘘をつけない君の素直さに嫉妬の感情が湧き出してしまいます。

優しくて嘘をつけない君は、嘘をつくことが下手なのでしょう。

私に嘘をついていることがバレバレでその素直さを羨ましいと思うと同時に、嫉妬のような苛立ちも感じるようになってしまったのかもしれません。

長い付き合いの人間関係では、付き合う人の長所と短所、両方を受け入れることが必要になります。

私は君との長い付き合いの中で、嘘をつくことができないことを君の短所として認識してしまうようになってしまったのでしょう。

私は平気で嘘をつける人間なので、私は君を嫌に思っても君への感情を偽ることができます。

君との日常の中で何に対して嘘をついたのかわからないくらい小さな嘘を重ねるようになったと考えられます。

君を嫌になる私が嫌

二人出逢って過ごした時間を 忘れても構わない
最後くらいかっこつけたい 歪んだオレンジ
お願い見ないで

出典: オレンジ/作詞:津野米咲 作曲:津野米咲)