デビュー25周年!映画「かぞくいろ」主題歌
飄々とした佇まいが魅力的なロックシンガー斉藤和義さん。デビューしたのは1993年でした。
そしてデビュー25周年イヤーにあたる2018年にリリースされたシングルが「カラー」です。
映画「かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―」の主題歌として書き下ろされました。
そのMVがこちらです。
最初に映し出されるのは「折口駅」。鹿児島県阿久根市折口に実際に存在する無人駅です。
そこから肥薩(ひさつ)おれんじ鉄道の車両に乗り込むと、斉藤和義さんが座っています。
肥薩おれんじ鉄道は熊本県の八代駅と鹿児島県の川内駅を結ぶ路線です。
電車が動き出し、外の景色や運転席の様子、駅のホームで斉藤和義さんが歌う姿もカットイン。
行先表示板には川内と書かれてあるので、次の停車駅は「赤瀬川駅」になるでしょう。
そこで斉藤和義さんが降りたところで、ショートバージョンのMVは終わっています。
ライブバージョンもあり♪
映画「かぞくいろ」は有村架純&國村隼主演
デビュー25周年イヤーの2018年には、19枚目のアルバム「Toys Blood Music」をリリース。
そのジャケットのイラストは斉藤和義さん自身が描き下ろしたものです。
LINEのスタンプでも直筆イラストを披露するなど、絵心があるというか、味があるというか……。
そういう意味で「カラー」というタイトルになっているとも考えられますが、それよりは映画!
実際にMVで肥薩おれんじ鉄道に乗っているほど、映画に寄り添った楽曲になっているわけです。
歌詞の意味をじっくり考えるためにも、どんな映画なのか?を軽くご紹介しておきましょう。
映画「かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―」は有村架純さんと國村隼さんのW主演。
RAILWAYSシリーズの第3弾として、2018年11月に公開されました。
有村架純さんが演じる女性は、突然ご主人を病気で失ってしまいます。
亡くなったご主人の実家が鹿児島県。そこで血のつながらない子供や養父と暮らすことに……。
その子供が鉄道好き。また亡くなったご主人の夢でもあったため、鉄道の運転士を目指します。
國村隼さん演じる養父が鉄道の運転士をしていた……という背景もあります。
そして有村架純さん演じる女性が入社試験を受ける会社が、肥薩おれんじ鉄道というわけです。
家族の色、鉄道の色、こうしたところから「カラー」というタイトルになったのでしょう。
幸せは何色?
白黒の街とは?
悲しみの絵の具で描いた街
白黒ばかりで色がないよ
どこにでもあるような幸せは
何色で塗ればいいんだっけな
出典: カラー/作詞:斉藤和義 作曲:斉藤和義
「カラー」のMVでわかるように、映画の主な舞台は鹿児島です。ただ白黒の街か?というと……。
派手な看板やネオンで彩られた都会ではなさそうですが、緑豊かな街と言えるでしょう。
ところ歌詞では「色がない」ということになっています。幸せは何色?という問いもあります。
つまり実際の色ではなく心情。悲しい出来事の果てにたどり着いた場所だから白黒なのでしょう。
具体的には亡くなったご主人の実家なので、実際に色があっても色あせて見えるというわけです。
命の儚さ?
線香花火 打ち上げ花火
儚いのは同じだから
赤や黄色 好きな色に
思うまま 塗るよ
出典: カラー/作詞:斉藤和義 作曲:斉藤和義