クリスマスソングは大切な人との思い出を思い起こさせてくれる

12月に入り外は段々と寒くなってくる中、年末に向けて楽しみな行事も増えてきますね。

忘年会などもそうですが、恋人たちにとって欠かせないのはやはりクリスマス

もちろん恋人同士で過ごすだけがクリスマスではありません。

友達同士や家族と過ごすクリスマスだって、またそのときにしか味わえない楽しさがあるもの。

そしてこれまたクリスマスに欠かせないのがクリスマスソングです。

クリスマスソングに大切な人との思い出が詰まっていれば、ふと聴き返したときに優しい気持ちになれたり、なつかしい気持ちにさせてくれたり。

音楽はそのときのかけがえのない思い出を思い起こさせてくれます。

ということで今回はそんな季節に向けて、今の若い人はなかなか知らないようなとっておきのクリスマスソングを紹介しましょう!

JUDY AND MARYがデビューして間もない頃の作品「クリスマス」

JUDY AND MARY【クリスマス】歌詞を解釈!ダイヤモンドより大切なあなた…今年も一緒に聴こうの画像

今回紹介するのは1994年11月2日にリリースされたJUDY AND MARY(以下ジュディマリ)の「クリスマス」という楽曲

「Cheese"PIZZA"」との両A面シングルでリリースされたものですね。

ジュディマリのメジャーデビューは1993年ということで、この頃はまさにデビューしたての新人バンド

結成のきっかけなどを辿ると、後に国民的人気を誇るバンドになったことも感慨深いものがあります。

最初はバンドのやり方もわからなかった

「JACKS'N'JOKER」のメンバーとしてメジャーデビューしていた恩田が、映画『いつかギラギラする日』の撮影で北海道を訪れた際、エキストラとして参加していた当時短大生のYUKIと知り合う。YUKIが「バンドをやりたいけどどうすればいいのかわからない」と恩田に相談した事がきっかけで、その後YUKIにデモテープを送ってもらった恩田がそれを聴いたところ歌声を気に入りボーカルに抜擢。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/JUDY_AND_MARY

YUKIバンドのやり方がわからなかったような時期があったということを聞くと「誰でも最初は同じなんだな」という気持ちにさせられますね。

「クリスマス」のリリースまではここからまた時間を経ることになりますが、それでも早々にメジャーの舞台へ立つことになったことはYUKIにとって怒涛の日々。

一体どんな気持ちでレコーディングやライブに挑んでいたのだろうと、妄想が膨らみます。

YUKIをバンドに誘った恩田自身も最初はジュディマリをそこまで本腰を入れてやるつもりはなかったという話も。

その状態から、自身のバンドも持っていた恩田をその気にさせたYUKIには、やはり当時から光るものがあったのでしょうね。

後のバンドの方向性を決定付けた年

そしてこの年はジュディマリの音楽性が確立された年でもあります。

当初はYUKIの少女性を前面に押し出したパンクバンドという印象だったのですが、この頃を境にバンドはもっとポップな路線に。

バンドサウンドでありながらもロックに馴染みの薄い人でも聴きやすい方向性を目指したのが、後に国民的バンドになり得た大きな理由ではないでしょうか。

「クリスマス」にしてもサウンド自体はロックで激しいのですが、可愛らしいメロディがそれを和らげている印象でとびきりポップに仕上がっています。

クリスマスらしくジングルベルの音なんかも入っていたりと季節感もバッチリです!

やっぱり歌詞が気になる!

そしてクリスマスソングというと、歌詞でどんな内容が歌われているのかも気になるところ。

もちろんこの曲にも、大切な人への特別な想いが込められています。

それだけではなく後半部分には「ただの恋愛ソングではないのでは?」と感じるような意味深な箇所も登場。

デビューして間もない当時から、YUKI独自の詞世界が展開されていたことがわかります。

ここからその内容を少しずつ垣間見ていきましょう!

クリスマスに欲しいものはクリスマスプレゼントなんかじゃなくて…

今年のクリスマスに どうしても欲しいものがあるのBABY
真っ赤なリボンにくるむ ダイヤモンドじゃなくて……

サンタクロースになれなくて あなたはしょんぼりしてるケド
何よりも 大切なものをくれた

出典: クリスマス/作詞:磯谷有希 作曲:恩田快人

クリスマスと言えば、クリスマスプレゼントですね。

普通サンタクロースは子供の頃にだけやってくるものです。

しかしクリスマスに恋人同士がプレゼントを渡し合ったりしているのを思うと、大人になってからのサンタクロースは恋人なんだな…なんてことを思わされます。

そしてここでも「クリスマスにどうしても欲しいものがある」というこの曲の主人公。

なんでもその欲しいものとは、ダイヤモンドのような高価なものではないとのこと。

彼氏がサンタクロースになれなかったという内容の歌詞を見ると、それは物ですらないようですが…。

2人で過ごす時間が何よりのプレゼント

もみの木と暖炉の前 大きな犬と小さなケーキ
ろうそくに火を灯して 2人だけで過ごすMerry X'mas

出典: クリスマス/作詞:磯谷有希 作曲:恩田快人