Dm7 B♭ C
同年代の友人たちが 家族を築いてく
Dm7 B♭ C
人生観は様々そう 誰もが知ってる
B♭ F C Dm B♭ F C
悲しみをまた優しさに 変えながら生きてく
出典: 花/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai
彼は20代から30代あたりの年齢なのでしょうか?
「友人達が家族を築いてく」ことで主人公は焦燥感を感じています。
人とは相容れない「生きる価値」を持っている彼は、何が一番大切なのかを自問します。
マイナスの感情をプラスの感情に日々差し替えていくことで、平衡を保っている主人公。
そんな人間の脆さと強さを、改めて感じる歌詞ですね。
何より前作から変わったのがコード進行。
イントロは「Dm7とAm7」の繰り返しでした。
今作では引用した通り、だいぶ変わっていますね!!
ギターを弾ける方なら、弾き比べてみるのも良いかもしれません。
サビ
F C Dm B♭ F B♭C
負けないように枯れないように 笑って咲く花になろう
F C Dm B♭ F B♭ C
ふと自分に迷うときは 風を集めて空に放つよ 今
出典: 花/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai
1996年版が発表された当時は学生でした。
特に何があったわけではありませんが、嫌なことがあると心の中でこの歌詞を反芻していました。
シンプルながらも力強く響く言葉は、今現在でも生きていますね。
また「風を集めて」というフレーズを聴くと、はっぴいえんどの名曲『風を集めて』を思い出します。
細野晴臣さんが作詞したこの曲は、タイトルだけで印象的でした。
こちらも良い曲なのでぜひおススメです!!
ちなみにサビのコード進行は2作とも同じです。
2番でさらにメッセージ性が強まる
2番Aメロ
Dm7
Dm7 B♭ C
恋愛論や感情論で 愛は語れない
Dm7 B♭ C
この想いが消えぬように そっと祈るだけ
B♭ F C Dm B♭ F C
甘えぬように寄り添うように 孤独を分け合うように
出典: 花/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai
1番目のサビを受けて「Dm7」ワンコードの間奏が入ります。
このあたりも前作との違いですね。
一人で強く立とうと決意する主人公。
素直さとシニカルさが入り混じった感情を描いています。
「孤独を分け合う」とはいったいどういう意味なのでしょうか?
もう一人の自分に「半分孤独を預ける」という意味でしょうか。
それとも精神的に分け合える人、たとえば恋人や親友を作りたいということでしょうか。
この場合だともう一人の自分に孤独を半分渡す、という意味にとれると思います。
この曲は基本的にラブソングですが、孤独な人へのアンセムにもなります。
人として幸福に生きるためにはどうしたら良いのかということを真摯に語っていますね。
2番サビ
F C Dm B♭ F B♭ C
等身大の自分だって きっと愛せるから
F C Dm B♭ Gm B♭ C
最大限の夢描くよ たとえ無謀だと人が笑っても いいや
出典: 花/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai
「等身大の自分」がいかに他人と違っても、素直に受け止める主人公。
この部分が、この曲で一番重要なメッセージだと思います。
「人」は「人」。
「自分」は「自分」。
そう簡単に割り切れるものではありません。
しかし主人公は思い切り割り切ろうとしています。
そしてこの部分は投げやりな感情ではなく、ポジティブな感情なんだと思います。
「たとえ無謀だと人が笑ってもいいや」というところから、主人公には何かしらの夢があるということですね。
その夢が何なのかは明らかにされませんが、決断した主人公の態度に清々しさを感じます。
感情がほとばしるCメロ
Cメロ
Dm7 A♭ G F7 Dm7 A♭ G F7 Dm7 A♭
G Dm7 A♭
やがてすべてが散り行く運命であっても
G
分かってるんだよ 多少リスクを背負っても
A♭Asus4 A
手にしたい愛・愛
出典: 花/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai
ここから雰囲気がガラッと変わり、ブルース調になります。
前作と若干コード進行も違っていますが、メロディーラインは同じですね。
感情剥き出しの歌詞は、リスナーの心も高揚させます。
シニカルな感情を抱えながらもがき苦しんでいる主人公。
「愛」を何としても手に入れたいのでしょう。
ここでいう「愛」とは、やはり「自己愛」なのだと思います。
それとも少年の心が捨てられず、もがき苦しんでいるのでしょうか?
自分を認めたいと願いながら認められない苦しさが描かれていますね。