躊躇なく「BANG!」と引き金を引くように、躊躇なく一緒に死ねるって言って欲しい。
そんな感情が「 LOVE & DIE ♂♀心中」という言葉に凝縮されているのではないでしょうか。
そして、「BLUEに染めてあげる」という歌詞からは、青と聞くと冷めた印象を抱く人も多いかもしれませんが、炎は青いほうが温度が高く、熱いんですよね。
DAOKOにとって青は一番好きな色であり、イメージカラーであり、熱い色という認識があることは公式ブログにも掲載されていました。
そのため、ここでの「BLUEに染めてあげる」という言葉には、自分の色に染めるという意味や、二人の恋の温度をもっと上げるという意味があるのではないでしょうか。
本当は思ってること何も伝えられてない
意味ない言葉
君に届かない
知りたいことは
聴けないことばかり
言いたいことは
大体言えない
飲み込んで破裂待つアタシ
口づけで移すの
吹き込んで 青い
飲み込んで いのち
BLUEに伝染
BLUEに感染
BLUEに生きて
青く貫ぬいて熱き忠誠を
出典: https://twitter.com/ICHIKA0108/status/815925610631417856
ここまでの歌詞では病的に好きな人のことを愛し、愛されることを望んでいるちょっと強気な女の子のような印象でしたが、ここからの歌詞で、それは心の中の言葉だったとわかります。
好きな人を前に、心には届かないような他愛のない言葉しか話せなかったり、本当に知りたいと思っていることは訊けなかったり。
そして、今までの歌詞にあったようなことでしょうが、そんな、言いたいことは大体言えないと言っているのです。
伝えたい想いを溜め込んでいっそ破裂を望んでいる心境は、お互いに一緒に死んでもいいと思えるくらい愛し合いたいという強い願望とは相反するものです。
「口づけ」で自分の想いが相手を染めるくらいに伝わって、相手が高温の青い炎のような「熱き忠誠を」誓ってくれたらいいと願っている女の子の気持ちは、破裂しそうなくらい狂気的で、一途で、だからこそ伝えられないという面があるのかもしれませんね。
おわりに
ポップでキュートなサウンドからは想像もつかない「狂気沙汰の愛」が込められた「BANG!」の歌詞を皆さんはどう感じましたか?
「BANG!」の歌詞に見るあえてポップでキュートなナンバーに生死を乗せるDAOKO流の音楽!
DAOKOはこの曲に関して、恋の怖い部分・陰の部分にフォーカスしたラブソングを作ってみたという風に以前語っていました。
確かに、可愛らしい恋愛ソングや一途な恋愛ソングが人気になりやすい中で、病的な恋愛を歌っているのは珍しいですよね。
この取り組みはチャレンジングでもありDAOKOなりのパンクな取り組みだったのでしょう。
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