「瞳のスクリーン」の歌詞と、そこに秘められた意味は?

Hey!Say!JUMPといえば、ライブやバラエティ番組への出演はもちろん、数多くのドラマにも出演していることで知られていますよね。

そんなHey!Say!JUMPの山田涼介くんが主演した2010年のテレビドラマ左目探偵EYE」の主題歌には、「瞳のスクリーン」が採用されました。

「左目」「瞳」という言葉からわかるように、楽曲ドラマとも、目が重要な意味を持っているんですね。一体どういうことなのか、まずは「瞳のスクリーン」の歌詞を見ていきましょう。

歌詞に込められたのは悲しい気持ち?

Hey!Say!JUMP「瞳のスクリーン」はどんな歌詞?山田涼介主演ドラマ主題歌を紹介!の画像

Hey!Say!JUMPをはじめとするジャニーズのグループの歌といえば、若い女の子に恋する気持ちを描いたものが多いですよね。

ただ、「瞳のスクリーン」は良い意味で他の楽曲とは雰囲気が異なります

瞳の中映る世界 現実だけ にじんだって 僕たちはそう 目をそらさない 青春 ミステリー 目をこすって見上げるのさ 光ずっと追い続けよう 涙の跡を照らすまで /瞳のスクリーン

出典: https://twitter.com/hsj_song/status/853392790209708033

いかがでしょうか。「恋」や「愛」といった文字はほとんど見当たりません。むしろ、友情や恋愛といった個別のジャンルではなく、「青春」そのものが大きな括りとして歌われているように感じますね。

「目をこすって」「涙の跡」など、明るい青春時代というよりも、どこか影があって、悲しい気持ちが前面に描かれているようです。

でも、「瞳のスクリーン」は決して、つらい現実を嘆くだけの歌ではありません。それどころか、明日へと進むためのメッセージが込められているんです!

現実世界は、つらいことばかりじゃない

突然ですが、子供の頃を思い出してみてください。もちろん、親に叱られたり、友達と喧嘩をしたりして、つらい思いをしたこともあったでしょう。でも、毎日が楽しくて、世の中のすべてが新鮮に感じられたはずですよね。

ところが、成長するにつれて、世界とは自分が直接見られる範囲よりもはるかに広いことに気付かされていきます。そして、その中には楽しいことやきれいなことばかりではなく、目をそむけたくなることも多く含まれています。

お金が人を動かすのは事実ですし、どんなに人々が願っても争いはなくなりません。そして、それらの問題を解決するために動く人たちの努力も、ことごとく否定されていきます。

広い世界の中では、自分の存在がとても小さなことも思い知らされます。そんなに小さな自分にだって、悩みや苦しみがあるはずです。

厳しい受験勉強、恋と友情の悩み、あるいは、家庭の問題……。目を逸らそうとしても、夜が明けたら消えていることを願って眠っても、決してなくなることはありません。

そんな現実世界を映した「瞳のスクリーン」は、一人ひとりの心の中に存在します。

夢を叶えるため、目をそらさず前に進む!

では、苦しい現実を映す「瞳のスクリーン」から目を逸らせば、問題は解決するのでしょうか。そんなことはありませんよね。

どんなに辛いことがあったとしても、そこから逃げずに立ち向かうことで、夢へと続く「光」が見えてくるものです。

それどころか、苦しみがあるからこそ夢が大切に感じられますし、楽しいことを探して生きられるのではでしょうか?

あなただって、Hey!Say!JUMPのみんなが大好きで、テレビを見たり、ライブに行ったりして応援することで、「明日もがんばろう」という気持ちになれませんか?

そういった、「つらいことがあっても目を逸らさずに立ち向かえば、光に満ちた明日がやって来るんだよ」というメッセージが、「瞳のスクリーン」には込められているのです。

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「左目探偵EYE」はどんなドラマ?

では、「瞳のスクリーン」が主題歌になった山田涼介くん主演ドラマ「左目探偵EYE」の内容をご紹介します。

タイトルからもわかるように謎解きミステリー作品ですが、謎を解いて犯人を追い詰める探偵ものとは大きく異なります。

山田涼介くんが演じるのは、主役の中学3年生・田中愛之助です。また、関ジャニ8の横山裕くんが愛之助の兄・夢人を演じています。

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ここでも「瞳」が大きな意味を持つ

主人公の愛之助は、生まれつき左側の目が不自由でした。しかし、研究所で働く兄・夢人から目の角膜を移植されることで、視力を手に入れます。

ところが、夢人は手術の直後に謎の爆発事故に巻き込まれてしまいます。悲しむ愛之助ですが、静かな日常を送ることは許されませんでした。

なんと、愛之助は頭に衝撃を受けるたびに、左目に事件の映像が映るようになったのです。

事件を知りながら放っておくこともできず、夢人の事故の謎を解きたいこともあって、愛之助は探偵として活動を始めるのでした……。

頭を叩けば未来が見える!?ショッキングな演出

ところで、愛之助はいつでも謎の映像を見ることができるわけではありません。「頭がうずく」時に衝撃を受けることで、左目に映像が浮かぶのです。 そこで「叩き役」として登場するのが、石原さとみさんが演じる中学校教師・狭山瞳です。

この瞳先生、買い物が大好きで借金をしてまでブランド物を買いあさるという、「こんな先生、ちょっとどうなの?」と言いたくなるような人物です。

それでも、愛之助の左目の秘密を唯一知ってしまったことがきっかけで、愛之助の「頭がうずいた」時に、彼の頭を殴って映像を映す役となります。

教師としていろいろ問題がありますが、愛之助の特殊能力を引き出すためですから、瞳先生の行為はまあ容認できるでしょう。

しかし、この「左目探偵EYE」というドラマでは、山田涼介くんが石原さとみさんに殴られまくることが些細に感じられるくらい、ショッキングな場面が次々に登場します。

あまり詳しくは書けませんが、同じジャニーズの堂本剛くんが10代の頃に主演した「金田一少年の事件簿」に近いと言えるかもしれません。