人気ロックバンドの「WANIMA」がカーセンサーのCMに登場!
「切手のないおくりもの」は1977年に発表された往年の名曲であり、作詞・作曲は当時人気を博していたバンド、チューリップの財津和夫さんです。
原曲はフォーク調で、アコースティック楽器を含む伴奏が古き良き時代を彷彿させます。
その優しいメロディーは世代を超えた支持を集め、当時のレコードの売上は100万枚を超えました。
対する今回のWANIMAによるリメイク版は、原曲とはうって変わって斬新な曲調。リズム、メロディーといった、曲の骨組みはそのまま残しつつ、WANIMA独自の世界観が広がるロック調に生まれ変わりました。
疾走感のある曲調になり、昭和の往年の名曲のリメイクとは思えない新たな魅力を発信しています。
歌声もオリジナルとは対照的
WANIMAの「切手のないおくりもの」が新しさを感じさせるのは、曲調の変化だけではありません。その印象を決定づける一つの要素は歌声。オリジナルバージョンは、財津和夫さんの透き通るようなテノール。心に染み入るように、爽やかに聴く人の心をとらえます。
対するWANIMAのボーカル松本健太さんの歌声は、張りとパンチの効いたハスキーボイス。
オリジナルに比べてキーは少し下げていますが、アップテンポの中で紡がれる力強い歌声が聴く人を元気にします。
それぞれ違いはあるものの、双方個性豊かな魅力ある歌声で多くの人を魅了しています。ヒット作となる由縁が分かるような気がしますね。
曲は短いけれど歌詞は印象的
この曲はワンコーラス10小節に満たない構成です。一曲は短いですが全部で4番まであり、それぞれの歌詞はとても心に残るものです。
オリジナルもリメイク版も歌詞は全く同じ。大切な人に向けた言葉の数々は、時代を超えて私たちの心に刺さります。
ここからはその歌詞の意味を一つ一つじっくり探っていきます。
大好きな人に贈りたい心と歌
早速一番の歌詞から見ていきましょう。
私からあなたへ
この歌をとどけよう
広い世界にたった一人の
私の好きなあなたへ
出典: 切手のないおくりもの/作詞:財津和夫 作曲:財津和夫
最初は自分が一番大切にしている人に向けたメッセージです。
読んで字のごとくストレートな気持ちを表しています。
みなさんは愛する人に日頃どんな言葉をかけていますか?
自分の気持ちを素直に表す、たったそれだけのことが難しく、言いたいことも言えず、喧嘩ばかりしてしまう、そんなこともあるでしょう。
しかし、そんな不器用な心も、この曲をそっと歌うことで伝わります。その歌声を聴けば、あなたの愛情はそのままの大きさで、好きな人の心に届くことでしょう。
口には出せない両親への想いも
歳老いたあなたへ
この歌をとどけよう
心優しく育ててくれた
御礼がわりにこの歌を
出典: 切手のないおくりもの/作詞:財津和夫 作曲:財津和夫
両親に伝えたい「ありがとう」の言葉。
伝えたい気持ちはあるのに、普段は言えない。
面と向かって言うのは気恥ずかしくても、歌にすれば素直に伝えることができます。
生まれて初めて歩いた日、小学校に入学した日、受験で失敗したとき…雨の日も風の日も、自分の味方でいてくれたのは両親。歌と一緒にありったけの感謝の気持ちを届けましょう。
WANIMAバージョンで入る間奏
オリジナルでは二番の後にすぐに三番に入ります。
しかし、リメイク版ではここで間奏が入るんです。ヴォカリーズで同じメロディーを繰り返します。
この間奏の間に、曲の余韻をもう一度かみしめることができる、そんなひとときです。