ONE OK ROCKの楽曲「カゲロウ」について
ではまず初めに、今回紹介するONE OK ROCKの楽曲「カゲロウ」について紹介します。
「カゲロウ」は2007年11月21日の限定盤、そして2008年1月1日の通常盤の2回に分けてリリースされたONE OK ROCKデビュー後初のアルバムとなる「ゼイタクビョウ」に収録されている曲の1つです。
この曲は恋愛をテーマにして作られた曲となっており、ONE OK ROCKの中でも人気の曲の1つとも言われています。
ではそんな「カゲロウ」の歌詞には、一体どのような表現がされているのでしょうか。
「カゲロウ」の歌詞を紐解く
それでは、「カゲロウ」の歌詞について紐解いていきましょう。
君を想う気持ちはまるで陽炎のようだ
ではまずこちらの歌詞から見ていきましょう。
君を想う気持はカゲロウ
伝えられず僕は漂う…
出典: カゲロウ/作詞:Taka 作曲:Alex,Taka
この歌詞は「カゲロウ」の中でも一番初めに出てくるフレーズなのですが、ここの歌詞からわかることは“君”に対する気持ちがどれほど強いかということです。
ここでの“カゲロウ”というのは、“君”を想う気持ちがまるで太陽の下でメラメラと湧き上がる陽炎のようであるという表現のことを指します。
つまりそれほど“君”に対する想いが強いということがわかります。
気づくとこんな気持ちになっていたんだ
そして次に注目する歌詞はこちらです。
ふと気づくと僕はここに立ってた
抱くはずのない気持ちを片手に
巻き戻してみたら この想いは見えるかな?
早送りしたら この感情は残るのかな?
出典: カゲロウ/作詞:Taka 作曲:Alex,Taka
この部分では、“気づけば君をこんな風に想うようになっていたんだ”という意味の歌詞となっています。
しかしこの時点では、曲中の“僕”はまだ“君”を抱く気持ちにはっきりと気づききれていないところがあるように思えます。
なので“こんな気持ちになる前はどんな想いをしていたんだろう。もし時間を早送りにしてしまえば、この想いはきちんと残ってくれるのかな”といった疑問を抱いている情景が、歌詞からもわかります。
自分に素直になれない
そして、こちらの歌詞ではそんな想いがなかなか素直に伝えられない“僕”の気持ちを描写した歌詞となっています。
君を想う気持はカゲロウ
まだ自分に素直になれない
本当はもう気付いているのに
ただ言葉にできない自分がうずいてるの!
出典: カゲロウ/作詞:Taka 作曲:Alex,Taka
ここでは“君を想う気持ちはメラメラとした陽炎のようだけど、その気持ちをなかなか言葉で君に伝えることができないんだ。なんで素直になれないんだ”といった意味を歌詞で表現しているのがわかります。
しかしここでは歌詞らしさをあまり出さずに、気持ちをそのまま言葉にしたような印象となっています。
曲中の“僕”の“君”に対する気持ちが前面に出ている歌詞ということですね。