「君の膵臓をたべたい」もう1つの挿入歌
「春夏秋冬」が「君の膵臓をたべたい」のタイアップ曲で最後に紹介する楽曲になります。
「Chime」は前編、後編のように分かれており、この曲が前半の最後の曲となっています。良い締めくくりだと思います。
後悔がずっと心に残っていて、その苦しさが伝わってきます。
Cメロの歌詞に生活感が詰まっていて、グッと胸を締め付けられます。「君の膵臓をたべたい」のエンディングにとてもリンクしています。素晴らしいの一言ですね。
Hummingbird's Port [Instrumental]
アルバム唯一のインスト曲
前作の「ピカソからの宅急便 (Instrumental)」に位置する楽曲です。9曲目に収録されていて、3分を切る短い曲です。
簡単に表すと陽気。テーマパークを感じる。どちらかというと日本よりも海外を感じる楽曲です。(詳しいことはわかりませんが)
「春夏秋冬」でやや重くなった空気を陽気な曲で、1度ゼロにしてくれます。後半戦のCM的役割だと思いながら聴いています。
Flower
イントロ1発目で中国に迷い込んでしまった感がスゴイです。笑
曲全体はいつものsumikaとそこまで変わらないのですが、「ギターのこの1フレーズが入るだけでここまで変わるのか!」と思いました。
タイトルになっているFlowerとこのギターのフレーズには特に関係はないのでしょうか?中国の歴史は長いので、ここは迷宮入りということで。
ペルソナ・プロムナード
1stシングル「Fiction e.p.」収録曲
「ペルソナ・プロムナード」は「Fiction e.p.」に収録されているカップリング曲です。
まさかこの曲が入るとは思っていなかったので、アルバムを聴いて1番の驚きでした!
「ペルソナ・プロムナード」はこれまでのsumika楽曲の中でもかなり毒要素が強い曲です。
歌詞の内容は現代社会を皮肉った、ネットが現実よりもリアルに感じる社会に対して唾を吐くようなものです。
アルバム前半のような明るいイメージしか知らない人は驚いたことでしょう!
あの手、この手
ゲストボーカルとして吉澤嘉代子が参加
この曲、とても面白いです。1番は片岡健太さんが歌っているのですが、2番は吉澤嘉代子さんがボーカルとして歌唱しています。
漠然と、男と女が一生分かり合えないのだろうな、とこの曲を聴いて感じてしまいます。
歌詞が1番と2番で少しずつ変わっているので、歌詞カードを見ながら確認してみましょう。
文字で見てみると少しですが、内容はガラッと変わっています。片岡さんの作詞家としての技量が感じられました。
ゴーストライター
音楽という芸術を作る片岡さんに「ゴーストライター」という楽曲を作られてしまうと、深く考えてしまいます。
曲の流れや13曲目という曲順などからも、この曲に本当に伝えたかったことが込められているのではないでしょうか。
しっとりとしたバラードで聴きやすく、ここに片岡さんの気持ちが詰まっているようで何度も何度も聴きたくなる1曲です。
Familia
アルバム最後の楽曲、「Familia」です。最後の1曲にこの曲名、素晴らしいチョイスだと思います!
しっとり聴かせておいた後、チャイムのような鐘の音からイントロがスタートします。
暗くなっていた気持ちもこの曲で、あのsumikaがまた戻ってきたと思わせてくれます。無条件で明るくなる感じの音楽が一気に響き渡ります。
「Ding Dong」という効果音が多く、考えずに感じるような、体からノリノリになれる1曲だと思います。
「Familia」でアルバムは終わりますが、そのままもう1ループしたくなるように良い流れになっています。